ファッション誌のモデルなどを経て女優業に転身し、10年以上のキャリアを積んでいる新垣は、ドラマや映画はもちろんのこと、数々のテレビCMに出演している。そこで演じてきた役柄には本人が言うように明るく活発なイメージのキャラが多い。新垣はそこで生まれたイメージがあまりにも先走っていることに疑問を感じ、それを修正したいとの気持ちがあったのかもしれない。
「新垣さんといえば、2006年から放送された江崎グリコのポッキーのCMを思い出す人も多いでしょう。弾けた笑顔でキレキレのダンスを披露した彼女は非常に印象的でしたからね。また、その後のCMでもたびたび笑顔で踊っているシーンを見かけます。そうした演出も新垣さんのポッキーで見せた活発なイメージを再現したいという作り手の思いがあったからかもしれませんね。こうしたことによって、よりイメージを強く定着させてしまったのだと思います。まあ、女優という職業柄なかなか素の部分を見せる機会が少ないので仕方がないともいえますが…」(芸能ライター)
これまで順調な芸能活動を続けてきた新垣。コンスタントに活躍しているからこそ、多くの人が彼女に対して共通のイメージを抱くようになったのかもしれない。だが、女優としての今後を考えるのであれば、本人が根暗をアピールしたように違った一面も必要となるだろう。それは本人も感じているようで、すでに新たな試みに挑戦し始めている。
昨年、新垣は映画『トワイライト ささらさや』に出演し、自身初の母親役を演じた。この作品の中の彼女は、これまで同様の明るいキャラクターだったが、夫を亡くしても強く生きる芯の強い母を熱演。一部のメディアは「本格派女優としての第一歩」と伝えており、新たな一面を開花させた。また、今年5月放送のNHKスペシャル『生命大躍進』でナビゲーターを担当しながら、番組内の再現ドラマでは一人二役で姉妹を演じた。これについては新垣自身も「新鮮だった」と振り返っており、さまざまな仕事に挑戦することでイメージの幅を広げたいのかもしれない。
だが、新垣は『アブナイ夜会』の中で取り上げられた数々のイメージの中でも、「大きい」というものが一番困ると発言。番組調査によると新垣のことを「180cm以上ある」と思い込んでいる人もいるようで、そんな意見に関して「170cm後半ではないです」と強い口調で否定していた。彼女にとっては活発なイメージより、高身長と言われることの方が悩みの種なのかも…。
(文=aiba)