――今年3月21日に渋谷タワーレコードでお披露目ライブがありましたけど、準備期間が半年あったとは言え、皆さん多忙だから集まること自体が難しいですよね。
「そうなんですよ! あくまでAV優先なので月に2回も集まればいいほうで、どうしても一人二人欠けちゃうんですよね。4人で集まれることが滅多にない上に、初心者だから何が正解かどうか分からないレベルでモヤモヤしながら練習してました。とりあえず振りは覚えられても、ダンスの底上げをしないと、この先きついぞってなっている時期が今ですね。それまでは、ほぼ手探りの状態でした」
――「Platonic Love」のPVでは見事なダンスを披露していますけどね。
「あれは仕上がりが素晴らしくて私も『上手っ!』ってビックリしました。カッコいいグループだなって(笑)。スタッフさんのおかげですよ」
――レッスンでは何が大変ですか。
「何をやっていいのか分からないのが大変です(笑)。ダンスレッスンはまだいいんですけど、歌のレッスンが不十分で、ぶっつけ本番でライブに出ちゃったりして。まあ歌もダンスもヤバいんで、そこは皆で底上げして行かなきゃなって思います。ファンの方にはお金を払ってライブを観に来てもらっているので、そこはちゃんとしたいなと」
――レッスン中にメンバー間で意見を言い合うことはあるんですか。
「普段は和気あいあいとしているんですけど、練習が終わった後に『何で振りが合わないの!?』って。まあ強く意見を言うのは私だけなんですけど…。だいたい私とクレアちゃんがケンカして、リーダーがうんうんって聞き役に徹して、さきっぽさんは我が道を行く(笑)」
――イメージ通りだなぁ(笑)。目に浮かびますよ。有村さんが脱退した時は、残されたメンバーの雰囲気に変化はありましたか。
「千佳ちゃんが抜けてメンバーそれぞれが、もっと頑張らなきゃね! って結束力と責任感が増した気がしますね」
――そんな中、湊さんはAV活動を休止します。
「去年の12月で体調的な問題もあってAVの仕事を入れないようにしたんです。今年2月が最後の現場で、また秋から復帰するんですけど、その間もKÜHNは続けないと忘れられるかなと(笑)。それは冗談ですけど、KÜHNはKÜHNで頑張ろうって気持ちが強かったんですよね」
――お披露目ライブはどうでしたか。
「緊張はなかったんですけど不安が大きくて。普段、出演するイベントって自分次第じゃないですか。でもKÜHNはグループ全体の問題ですからね。他にも先輩グループが出ていたのもあって会場は暖かい雰囲気だったんですけど、私たちは直前に千佳ちゃんがいなくなったのもあって焦っていたし、歌割りやフォーメーションが変わって不安なのもあって、デビューライブはまだまだだなって痛感しましたね。本業がAV女優だから、KÜHNのほうは素人っぽくてもいいというのは嫌なんですよ。AV女優なのに歌もダンスもレベルが高いというのが目標なんです」