ブームを彩ったバンドの多くはすでに解散しているが、1990年にデビューしたバンドにとって今年2015年は25周年となり、それを記念して再始動するケースも少なくない。また、バンドブームの前にメジャーデビューを果たした有名バンドも多く、となれば、今年はデビュー30周年ということも。こういったバンドが、記念ライブツアーだったり、各種イベントやフェスに出るなど、活動を活性化していたりする。
当時ファンであった彼女らが昔のように“おっかけをしたい!”となった場合、その資金づくりと考えれば、時間の融通も利き、短期間でお金になる風俗は確かに最適だといえる。そのため、年齢的にもクリアーな熟女系である店に流れ込んでいると店長は読んでいるようだ。
バンドマンが当時を振り返ったインタビューの中には、バンドブームのころの“おっかけ”の女のコの中には、ツアー帯同費やメンバーに貢ぐ金を作るために、風俗でバイトしていたファンもいたというコメントもあるが…。
「入店に際し、実際に若かりしころに風俗をやっていたという過去をぶっちゃけてくる場合もあれば、晒さない場合もあるわけですが、おっかけであったかどうかは、そのタイミングではなかなか分かりません。一緒に働くうちに、徐々に、薄っすらと分かってしまう、という感じです(笑)。でもあのころのブームというのは、本当にスゴイもので、おっかけとまではいかなくとも、この世代の女のコには好きだったバンドのひとつやふたつは必ずあります。バンドの再結成や記念アルバムなどをきっかけに、ライブに出かけてみたり、いまさらどっぷりハマるなんてコもいるようです。こちらとしては、女のコが目的意識を持って楽しく働いてくれるのであれば、なんでもいいんですけどね(笑)」
熟女風俗と聞けば、どうしてもその手の趣味のお客さんの専門店の意味合いが強い。しかし、“同年代であれば”かもしれないが、音楽の話を目的に足を運ぶのもアリか…。プレイの合間の当たり障りのない会話も趣味の話で盛り上がれるなんて、さぞかし気分も上がるだろう。是非とも熟女系風俗店のプロフィールには“若いころに熱中したバンド”という項目を追加してもらいたいものだ(笑)。
(文=子門仁)