そこからは「興奮しちゃったぜ、ウヒヒヒ~」という感じで嬢を襲い…という流れのプレイであった。
あくまでもプレイではあるが、興奮したのは事実であり、それはやはり「覗く」という行為が持つ背徳感がそうさせるのだろう。
そもそも「のぞき」が風俗のプレイになることは昔からポピュラーなことで、昔はそのものズバリな『のぞき部屋』というものが数多くあった。そして、未許可でマンションなどで営業をしていた『のぞきイメクラ』も…。
今から十数年前、埼玉県某所の『のぞきイメクラ』を体験した筆者。プレイルームはマンションの一室で、2DKの広さだった。まず、客は一人でシャワーを浴び、腰にタオルを巻いて片方の部屋からベランダへ出る。そして、隣の部屋の窓の前へ。ちなみに、このベランダはトタン板で覆われているので、外から様子を伺うことはできないようになっていた。
その隣の部屋の窓にはレースのカーテンがかかっていたが、目を凝らして中を覗くと、女の子がベッドの上でオナっているではないか! しかも、わずかに開いた窓の隙間からは悩ましい声が漏れ聞こえてくる…。
この彼女の痴態をどのように堪能するかは客次第で、プレイ時間内ずっと覗きオナニー鑑賞するのもアリだし、途中で興奮を抑えきれずに窓から侵入して襲いかかってもOK! 大抵が後者を選ぶそうだが、中にはベランダでひたすらオナるツワモノもいたそうだ。
「プレイだと分かっていても、オナニーしているところを見られていると思うと感じちゃうんですよね~。プライベートでも、すごく濡れやすくなっちゃった(笑)」と、その時に相手をしてくれた嬢は言っていたが、こちらもプレイだと分かっていても、見とれてしまうほどの愉しさがあった。
ちなみに、この店は2001年まで営業していたのだが、割引キャンペーンが秀逸だった。それは、プレイの流れで嬢にのぞきが見つかった際、理由を聞かれた時に「ミニにタコが…」と言い訳をすると、次回指名料無料券をもらえたのだ。時代を感じさせる話である。
(文=子門仁)