足繁く現場に通うモノノフ（ももいろクローバーZの熱心なファン）で、新日本プロレスやWWEをこよなく愛し、ニューヨーク・ヤンキースの開幕戦を観戦するために2年連続でニューヨークヤンキー・スタジアムまで足を運ぶほどのマー君（田中将大）推し。事情を知らない人が、この情報を聞いて思い浮かべるのはおじさんだろう。ところがアイドル・プロレス・野球という趣味を同時に持つのは、驚くべきことに人気AV女優の初美沙希ちゃん。しかも表面的な趣味ではなく、どのジャンルにも深い愛情を持って接しているのはファンの間で周知の事実だ。
自分自身もセクシーアイドルユニット「KÜHN」（キューン）の一員である沙希ちゃんに、アイドル活動や趣味のこと、そして親子ほど年の離れたおじさんを手玉に取って愛情たっぷりの手料理とセックスでおもてなしをする最新作『おじさん食堂02』（ビッグモーカル／DMMはコチラ）の撮影裏話についてなどを大いに語ってもらった。
――初美さん、湊莉久さん、蓮実クレアさん、美泉咲さんと豪華なメンバーで2014年夏に結成されたKÜHNですが、初美さん自身は、この世界に入るまでアイドルになりたいって願望はなかったんですか。
「小さい時はあったんですけど、実際にオーディションを受けるとかはなかったですね。ただ、この世界に入ってからも、いつか人前で歌ったり踊ったりしたいなって思っていました。ただme-me*（2012年から活動を開始した人気セクシーアイドルユニット）の子から話を聞くと、AVのお仕事との両立は大変だということで、KÜHNのお話を頂いた時も悩んだんですよ。でも下手なりに人前で歌うのは大好きだし、忙しい時は体力的にも大変ですけどダンスレッスンも楽しいから、やって良かったです」
――初美さんはモモノフとして有名ですが、KÜHN唯一のアイドル好きとして、メンバーにアドバイスはするんですか。
「KÜHNはアイドルと言ってもK-POP寄りで、どっちかと言うとダンスがメインなので、アドバイスは出来ないです。ただ『KÜHNの曲はカッコ良いけど、もっと乗りやすい曲が欲しいよね』とか皆で話し合いはしています。今はコールをしたりタオルを振り回したりって曲がないので、そういう曲を増やしたいです」
――今年3月21日にお披露目ライブがありましたけど、実際にステージに立った感想はいかがでしたか。
「まだ人に見せられるレベルではなかったと思うんですけど、すごく楽しかったです。他のメンバーは緊張よりも楽しみなほうが大きかったって言っていたんですけど、けっこう私は緊張していましたね。単独ライブなら良かったんですけど、その日はマシュマロ3D（“純愛☆妹アイドル”がコンセプトのセクシーアイドルユニット。現在は『マシュマロ3d＋（ましゅまろすりーでぃーぷらす）』）さんとme-me*さんの後に出番だったので、かなりプレッシャーだったんです。でもライブが始まったらファンの方がコールを考えてくれていて、まずそこにビックリしました。アイドルの現場慣れしたファンの方が多かったので、乗りやすくしてくれたんですよね」
――5月20日には早くも単独ライブを開催しました。
「単独ライブはファンの方も知っている方ばかりなので緊張せずに楽しめました。何よりファンの方に喜んでもらえたのが嬉しかったですね。オリジナルが３曲しかないのに単独ライブってのもすごい話ですけどね（笑）」
――初美さんのアイドル好き遍歴についてもお伺いしたいんですが、いつ頃からアイドルは好きだったんですか。
「小学校の時はモー娘。が大好きで、中でも加護ちゃん・辻ちゃんのファンでカードを集めたりしていました。まだ小さかったのでライブに行くことはなかったですけどね」
――確か学生時代は吹奏楽もやっていたんですよね。
「先にお兄ちゃんがやっていて、その影響で小学校は金管クラブに入ってコルネットをやっていました。中学に入って吹奏楽部に入ると担当はホルンになって、高校卒業まで続けました。けっこう地元では吹奏楽の強豪校だったんですよ」
――一貫して音楽が好きなんですね。KÜHNの単独ライブで湊＆蓮実、初美＆美泉と二組に分かれてカバー曲を披露した時は、曲の途中で美泉さんがけん玉、初美さんが皿回しを披露するというサプライズもありました。ぜひ次回はホルンを吹く姿も観たいですね。
「またホルンを吹きたい気持ちはあるんです。ただ吹く場所が限られてくるし、楽器も高いから……。でも美泉咲ちゃんはフルートが吹けるし、一緒に何かやりたいです。けっこう吹奏楽経験のあるＡＶ女優の女の子って多いんですよ。それを作品にするのは大変ですけど、部活みたいに集まって演奏するみたいなことはやってみたいですね」
――それは、ぜひ観たい！ モー娘。以降のアイドル遍歴はどんな感じだったんですか。
「高校時代にAKB48が流行っていたんですけど、人並みにヒット曲を聴くぐらいでした。ももクロちゃんを好きになったのが4年ぐらい前なんですけど、この世界に入るまでアイドルにハマることはなかったですね」