さらに加藤は「今だから言えるコト」がテーマになると、「(入社当時は)2年ぐらいで辞めちゃうだろうなって思っていました」と告白。入社1年目となる2008年の秋から午前4時からスタートする『めざにゅ~』(2003年から2014年放送)のキャスターに抜擢された彼女は、毎朝午前1時に起床する生活が続き、「大変大変とは聞いていたが、こんなに大変だとは思わなかった」と言い、将来に不安な思いを抱いていたという。
そんな加藤に対して田淵が「いつごろフリーになるんですか?」と直撃。「これはたぶん視聴者の方も聞きたいんじゃないかと思います」と前置きしながらも、あまりにもストレートな質問に加藤は困惑気味な表情を浮かべて「何も決まってないですよ…」と返事をした。
さらに小堺が「インターネットニュースとかで見たことありますよ」と付け加えると、加藤はフリー転身の報道に「戸惑っている」としながら、「まだ何も。何も決まっていないです」と返答。今後に含みを持たせるような加藤の発言は、フリー転身について肯定も否定もしていないようにも聞こえるが、その態度は退社の気持ちがないことがわかるもので、隣にいた西山も安心したように微笑んでいた。入社当時は辞めることも考えていたようだが、エースアナに成長したことで局の看板を背負っているという意識が芽生えたのかもしれない。
「これまで加藤アナにはたびたびフリー転向のウワサが伝えられてきました。しかし加藤アナは女子アナのフリー転身の目安と言われる30歳を今年の4月に迎えていますから、しばらくはフジに留まるでしょう。あまりの多忙さにいっときはフリー転向を本気で考えた時期もあったとのことですが、昨年の秋に彼女が『めざましテレビ』の本番中に体調不良で途中退席するという事態を招き、局の上層部から『加藤アナの仕事をセーブするように』とのお達しがあったようです。以降、“特番といえばカトパン”という加藤アナ頼みの編成はめっきり減りました。
フジのエースとして局内から絶対的な信頼を勝ち取っている加藤アナですが、昨年の秋に『週刊文春』(文芸春秋)が報じた『嫌いな女子アナ』の読者アンケートでワースト1位に選ばれるなど、人気にかげりが見え始めたのも事実。特に同性からは芸人さんとのカラミなどについて『媚を売っているように見える』『ヘラヘラしすぎ』と辛辣な意見も聞かれます。ただ、ネット上では毎日のように『めざましテレビ』の加藤アナの画像がアップされています。30歳を超えても抜群のスタイルは変わらないもので、満面の笑みを振りまく彼女には『女子アナ最高のボイン!』『いつ見ても癒される』などと絶賛のコメントが寄せられています」(芸能ライター)
『めざましテレビ』の女性メーンキャスターといえば、代々局アナが務めている。いくら加藤の人気が高いとはいえ、フリーになれば担当は外されるだろう。フリー転向を否定した加藤の発言に胸を撫で下ろしたのは局の関係者よりも毎朝加藤の姿を楽しみにしていた男性ファンかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
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