【風俗ちょっといい話】 “全大阪の風俗嬢が泣くほど感動的”なお店からのメッセージ


 その何らかの理由とは、「稼げない」「店長、スタッフとあわない」「待機部屋の居心地が悪い」など、風俗店としては突かれたらイタイところを自ら挙げているのである。そして、去った女性に対して「そこは私たちの責任」と非を認めているのだ。

 まず、これだけでも風俗店としては異例のように思えるが、続いて辞めた後に“もう少しガマンしてもよかったかな”と思った女性に対して、「戻りづらい環境かと思いますが、もう一度思い切って一緒にお仕事をしてみませんか?」と気づかったうえに、このような呼びかけをしているのだ。しかも、いわゆる飛んだ女性に対して、「この世界の常識だと思っているから気にしないで。それよりもまた一緒にお仕事をできることへの喜びの方が大きい」と綴っているのである。

 その理由は、「皆さんが一日でも在籍してくれたから店が存続している」という感謝の念であり、店長・スタッフ一同は原点に立ち返って反省・改善の日々を繰り返していることを挙げて、「また一緒にお仕事しましょう」と呼びかけているのだ。

 筆者はなんて素晴らしいのだろうと思ったし、大阪の風俗嬢たちが感動したことにも納得した。それは自分たちの非を詫びたうえで、「もう一度…」と呼びかけることは、風俗業界という性質上、とても勇気のいることであると理解できるからだ。

 だからこそ、このメッセージが真摯なものに思えるし、風俗業界で働く嬢としては、「なんて素晴らしい姿勢なのだろう」と思うのでは? また、ユーザーとしても信頼につながるのではないだろうか。

 ちなみに、このメッセージに対する嬢の反応は、ある店舗では3件あり、中には10年前に在籍していた嬢がカムバックを決めたのだとか。

 客にとって、風俗嬢との関係は辞めてしまったら途切れてしまう。もう一度会いたいと思っても叶わない…それがほとんどだろう。もちろん、店を責めるつもりはないが、その風俗嬢に、どれだけのお客さんがついて、どれだけの想いを寄せているのかを店側は本気で考えたことはあるのだろうか?

 今回、同グループが過去の在籍嬢に宛てたメッセージは、客と嬢の再会をつなぐものでもあり、ユーザーとしてはお店に感謝したい。そう思わせる話題であった。
(文=子門仁)

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