モデルの蛯原友里(35)が、ふたつの雑誌で専属モデルを務めるという日本のファッション誌史上初の快挙を遂げた。
以前から「AneCan」(小学館)の専属モデルを務めてきた蛯原は、新たに「Domani(ドマーニ)」(同)でも専属モデルとして活躍することを発表し、両誌の7月号のカバーを飾っている。「AneCan」では、20代後半から30代の女性に向けた上品でアクティブなファッションを展開しているが、「Domani」は35歳前後の女性に向けたシンプルで洗練されたファッションを取り上げている。系統の異なるふたつの雑誌で、今後蛯原がどんな魅力を見せていくのか期待が高まっている。
蛯原といえば、かつて「AneCan」の姉妹誌である「CanCam」(同)の専属モデルとして活躍し、20代OLのカリスマ的存在として高い人気を誇った。彼女が身に着けた洋服やアクセサリーは必ずといっていいほど売り上げを伸ばし、その現象を指す“えび売れ”という言葉も誕生。また、2005年にマクドナルドが期間限定で発売していた「えびフィレオ」のCMに彼女が出演すると、たちまち女性客が「えびフィレオ」を求めて殺到し、ついにはレギュラーメニュー入りを果たした。当時の蛯原が持つ若い女性たちへの影響力は絶大なものだった。
人気上昇とともに活躍の幅を広げ、女優として『特命係長・只野仁』(テレビ朝日系)や『ブスの瞳に恋してる』(フジテレビ系)などのドラマに出演した蛯原。しかし演技力に関しては「棒読みすぎ」「しゃべらなくてもいいモデルの方が向いてる」といった酷評が相次いだ。そのせいか近年ではドラマ出演はほとんどなく、テレビ出演といえばCMやごくたまにバラエティー番組にゲスト出演する程度となっている。