アダルトビデオ業界の撮影の裏側をコミカルに描き、『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015』でグランプリに輝いた映画『メイクルーム』の初日舞台あいさつが9日、ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、本作に出演するセクシー女優の栗林里莉(くりばやし・りり)、伊東紅(いとう・べに)が、主演の森田亜紀、大迫可菜実、柴田明良、田嶋高志、森川圭監督とともに出席した。
栗林はこの日がデビュー7周年の節目の日にもあたり、登壇すると「なんとクリリン! 今日がちょうどデビュー7周年になります!! 5年前にこの作品が舞台化されたときにも出演させてもらって、またこうして映画化されて出演させていただけたことはもう奇跡に近いできごと。ゆうばりでもグランプリがとれて、監督ともイタリア(「第17回ウディネ・ファーイースト映画祭」にも出品)に行くことができました! 本当にすごく感慨深いというか感激しています」としみじみ。
伊東のほうは当初は体調不良で舞台あいさつを欠席と発表されたものの、イベント後の囲み取材に目に涙を浮かべて駆け付けると、「映画でも冒頭遅刻して入ってくるセクシー女優の役なんですが、役を引きずっているのか今日は遅刻して来てしまいました!」と正直に理由を明かしてニッコリ。「この作品はAV業界の裏側がリアルに描かれている作品。女優一人一人の考えだったり、なぜAVの世界に入ったのかとか、わたしたちの普段の気持ちがリアルに表現されています。みなさんに少しでもAVのことを知ってもらえたら」と本作をPR。
映画は、セクシー女優のメイクを担当する恭子(森田)が、撮影スタッフの伝達ミスから現場で1人で5人のメイクを担当することになることをきっかけに起こるドタバタ劇。2010年に舞台化もされ、1000本以上のAV作品の演出経験を持つ森川圭が舞台に引き続いてメガホンをとり、AV業界の裏側を生々しく描き出す。登場するセクシー女優も、背中の本格的な入れ墨をスタッフたちに隠して現場に来てしまう女の子や、遅刻にもかかわらず、現場でわがままし放題の女の子など、難癖ありのキャラクターばかり。そんなセクシー女優像を栗林、伊東、川上奈々美ら現役のセクシー女優がコミカルに熱演する。