しかし、それだけの人気を誇りながら、なぜか加藤さんには代表作というものが少ない。15歳でデビューして数多くのドラマや映画に出演していますが、いずれも2番手のような立ち位置でした。ようやくヒロインを務めた連続ドラマ『海猿』(フジテレビ系)シリーズが大ヒット作となりましたが、それも原作者の佐藤秀峰氏がフジテレビの対応に激怒して続編の制作に関して『ありえない』と明言するなど、後味のいい終わり方をしていません。加藤さんに落ち度はありませんが、不運な女優人生を送っているといえそうです」(芸能ライター)
誰もが羨む美貌で多くの男性ファンを魅了する加藤だが、女優としては伸び悩んでいるのかもしれない。
「ここ数年、ドラマへの出演は単発のゲストという立場が多い加藤さんですが、2013年に女性誌『FRaU』(講談社)で初のセミヌードに挑戦した際には、女優として新たな一面を発揮するのではないかと期待が寄せられました。しかし、その後もなかなか女優として目立った活躍はなく、連続ドラマでヒロインに起用されたのは昨年放送の『Dr.DMAT』(TBS系)だけとなっています。セミヌード自体はいやらしいものではなく、健康的な大人のセクシーさを出したものだったので、そういった色っぽいイメージの役柄のオファーがあってもおかしくなかったハズなんですが…。
その一方でテレビCMへの起用はデビュー以降、途切れたことがありません。さすがに10社以上の企業と契約していた2000年前後ほどではありませんが、現在でも3本のテレビCMに出演しています。独身時代からほとんどスキャンダルもなく、クリーンなイメージが企業広告にぴったりなのでしょう。ドラマなどで当たり役を演じれば良くも悪くも特定のイメージがついてしまうものですが、そうしたケースが少ないため年齢を重ねても透明感を際立たせているようです。女優としては複雑なところかもしれませんが、一般男性と結婚した彼女への好感度は高いものがありますからCMでの需要はまだまだありそうですね」(テレビ関係者)
ブレザー姿が話題となっている最新CMだが、加藤は子育てに奮闘する母親も演じている。プライベートでも母となるようなことがあれば、ママ役でCMに出演する機会は一段と増えそうだ。そしてそれは女優としての演技の幅を広げることにもなるだろう。
(文=愉快)