あばれる君の熱すぎる涙に視聴者感動! ドッキリで名を上げた芸人たち


 この放送であばれる君が引っかかったのは、芸能界のおしどり夫婦として知られる北斗晶(47)と佐々木健介(48)が「実は仮面夫婦だった」というもの。ドッキリは2人と一緒に番組の収録を行ったあばれる君の耳に「2人が2年前から別居している」という情報が入ったところからスタート。表面上だけは笑顔を見せる2人だが、ウラに入るとそれぞれ互いの愚痴を飛ばしており、そんな状況にあばれる君は困惑する。番組の収録が滞ってしまうほどのケンカを始める2人の仲を取り持とうとするが効果ゼロ。しまいには佐々木の愛人だという美女も登場して顔面蒼白に。

 あばれる君はどうにか芸人としての仕事を全うしながらも、本気で2人の将来を心配する。そしてドッキリだと明かされた瞬間には「よかった~」と顔を真っ赤にして涙を流しながら安堵。そんな彼の熱い態度は多くの視聴者の心を掴んだようで、ネット上には「本当にいい人なんだな」「見ていて胸が熱くなった」「ぜんぜん暴れん坊じゃないけど見直した」などといった声が寄せられることとなった。

「これまでにも多くの若手芸人がドッキリに仕かけられたことで、人気や知名度を飛躍的に伸ばしています。特にネット上などで感動的だったといわれているのがナイツの解散ドッキリ。土屋伸之さん(36)が解散を持ち掛けて塙宣之さん(37)に少し懲らしめようという内容だったのですが、実はこれは逆ドッキリで仕かけ人は塙さんという設定。中途半端に解散を口にした土屋さんでしたが、塙さんは仕かけ人よろしく思い切りブチ切れてしまう。そして営業先で漫才の舞台に立つも気まずい雰囲気のままでいつもの笑いは取れず。そこで急に塙さんがナイツの生い立ちについて語り始めると、ついに土屋さんが泣き出して『ごめんなさい』と呟くのです。このシーンは“ドッキリ史上最高の名場面”と言われることもあり、いまでも多くの人の印象に残っている。

 このナイツと同じようにドッキリでコンビ愛を示したのが、しずるとハライチでしたね。いずれも解散ドッキリという体裁でしたが、仕かける方も思わず涙を流してしまうほどの絆を見せ、お茶の間の感動を誘いました。普段のテレビではなかなか見られないものですから、視聴者にとっても新鮮に映るのでしょう。もちろん芸人ですから、いかに面白おかしくドッキリに引っかかるかということも重要。それを見事に成功させたのが、平成ノブシコブシの吉村崇さん(34)。徐々に売れ始めた2000年代の後半ころから、合コンの場などを隠し撮りされた彼は、すぐに裸になったり、『セックスしてぇ~!』と叫んだりと、いかにも“破天荒”な姿を見せて大いに注目を集めました。当然ながらバッシングもありましたが視聴者にインパクトを与えたことで、キャラを確立させることに成功。いまの活躍は、その姿なくしては語れないともいえるでしょう」(テレビ関係者)

 7日に放送された『ロンドンハーツ 3時間SP』(テレビ朝日系)でも、モデル女性に言い寄られるというドッキリにかけられた吉村。相変わらず吉村はふんどしスタイルになったり、女性に抱き付いたりするなどの醜態をさらしたが、ネット上には「さすが吉村」「やっぱ破天荒だなw」といった声が寄せられている。それはすでに吉村のキャラが視聴者に根付いている証。コントで熱い男を演じて一躍ブレイクしたあばれる君も、素のキャラが熱血漢であることが明らかになり、ますます活躍の幅を広げることだろう。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

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