その後、番組が用意したVTRを見ながらトークを展開。そのVTRの中に下駄屋の頑固店主が登場すると、水野の“おっさん気質”なところを聞きたいと鶴瓶がメスを入れる。そして水野は主催する劇団のエピソードを披露。知名度のある女優になりながら、ゼロから劇団をスタートさせ、多くの劇団員を抱えていることなどを話し、現在は来年の公演に向けてワークショップを開催していると生き生きと語った。
「水野さんのファンの中には、デビュー当時出演した化粧品のテレビCMでの『ねえ、チューして』というセリフが印象に残っている人も多いかと思いますが、彼女の名前を世間に広めたのは、やはり『踊る大捜査線』(フジテレビ系)シリーズで柏木雪乃役を演じたことでしょう。大ヒットドラマの中で透き通るような白い肌と抜群の存在感を放った彼女は、一躍メジャー女優の仲間入りを果たしました。ただ、その後順調な女優人生を歩んでいくのかと思われていましたが、大手プロダクションから独立して個人事務所を立ち上げたあたりから雲行きが怪しくなり、独立直後にはほとんど仕事にめぐまれない時期もありました。一部からは“干され女優”といった声も聞こえていました。
それでも自ら劇団を設立し、演じることへの貪欲さを持ち続けた水野さんは、大手プロダクションと業務提携というカタチを取ることで表舞台に返り咲いた。その後徐々に露出を増やし、2013年からは毎年連ドラに起用されています。4月16日から放送される『アイムホーム』(テレビ朝日系)では主演の木村拓哉さん(42)の元妻役に起用されており、天下のキムタクとの共演は2000年放送の『ビューティフルライフ』(TBS系)以来ですから、これでようやく本格的な復活といえるかもしれませんね」(テレビ関係者)
番組の中では自分の劇場を持っている鶴瓶の話を目をキラキラと輝かせながら聞いていた水野。その劇場には鶴瓶の仲間が多数出演しているとのことで、水野にとっては憧れのステージに映っているようだった。そして、鶴瓶から一緒に舞台で漫才をやろうと誘われると、なんとも嬉しそうに立ち上がってさっそく漫才に挑戦。さすがにいきなりでは無理だったが、何事にも積極的な姿勢を見せる水野には鶴瓶も心底惚れ込んでいるようで、目を細めて満面の笑みをこぼしていた。
いっとき表舞台から姿を消すも、表現者としての情熱を持ち続けることで再び脚光を浴びることに成功した水野。そんな彼女を鶴瓶は「おっさん」と愛着を持って呼ぶ。女優だけど女優らしくない、気取らない水野にそれだけ魅了されているのだろう。近い将来、鶴瓶と夫婦漫才を披露することになるかもしれない。
(文=kamei)