一方、リー氏は報道前の8日に「明後日、講談社フライデーに衝撃的な記事が掲載されます。私は強迫性犯罪者だそうです」と自身のTwitterなどで報告。続けて「でも内容は。。。んなアホな。。。です(笑)」「つまり、笑いがこみ上げるほどにバカバカしい内容なんです」「メールのやりとりも創作された画面が出るとの情報を得ております」などと、事実無根であると強調している。
さらには桑名さんとやりとりしたLINEを公開し、彼女がリー氏に預けていたバイオリンを返却してほしいとメッセージを送ってきたことについて「性犯罪の被害女性が加害男性と会おうとするでしょうか?」「私を誘い出して写真でも撮ろうという魂胆なら、フライデーとの共謀による悪質なでっち上げの証拠です」とアピール。自身のFacebookでは「売名行為」と桑名さんの言動を断じており、真っ向から主張が食い違っている。
「今のところ騒動の真偽は定かでありませんが、数年前にリー氏は当時流行していたミクシィで女性ユーザーにナンパ行為を繰り返しているといわれていました。今回はFacebookが発端とのことですが、もし事実であれば変わってないなという印象です」(週刊誌記者)
どちらの主張が正しいにしても、危機管理評論家を自称するリー氏の「危機管理」のなさが露呈してしまった感は否めないところだ。
しかも、彼の危機管理能力のなさが指摘されたのは今回が初ではない。09年、自転車で帰宅中のリー氏が酔っ払いに因縁をつけられ、ボコボコに殴られて全治一カ月の大けがを負ったことがあった。リー氏は「フランス外人部隊出身」の元傭兵を自称している。当時、これにネット上では「元傭兵なのに弱すぎ」「危機管理できてない」などとツッコミが殺到。リー氏は自身の著書で「街で絡まれたらプライドを捨てて逃げてください」と説いていたが、その持論とも矛盾した結果だった。
これにリー氏は「人間凶器の私が1発殴れば相手は大変なことになる」「普通の人間なら死んでいたが私だから耐えられた」と反撃せず暴行を受け続けた理由を説明し、逃げなかったことについては「現場に犬がつながれていて、その犬が怯えていたので身を挺してかばった」と主張している。
この暴行騒動では被害者だったため「ネタ半分」で許容されたが、今回は加害者となる可能性があるだけに笑って済ませることはできない。果たして、危機管理評論家の名に恥じない釈明で無実を証明することができるのか正念場だ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)