マツコ・デラックスもイチオシ!? 省エネ脱力路線邁進中のアンジュルム・勝田里奈に注目!


 2009年6月、11歳のときにハロプロの研究生集団『ハロプロエッグ』に加入した勝田。2011年8月のスマイレージ(当時)のサブメンバー選出を経て、同年10月に正式メンバーに昇格した。公式ニックネームのほか、ネットにおいて若者の間で使われる“ばくわら”(爆笑の意)という言葉をブログで唐突に使ったことから、ファンの間では“ばくわら”(彼女のファンは、ばくわらフレンズと称される)とも呼ばれている。また、プロデューサーのつんく♂からは「顔が小さく全体のバランスがよい」「キャラもおっとり、歌も萌え」などの高い評価を得ている。

「彼女の省エネ、脱力エピソードは尽きませんが、ライブの曲中、ほかのメンバー全員が観客を『オイ! オイ!』と盛んに煽る中、一人和やかに手を振っていたのをはじめ、ハロプロの舞台で殺陣をやった際には、斬りあうシーンで壇上の出演者全員がそれぞれド派手な動きを見せる中、「疲れるから」と一人だけ動きがスローモーションだったり、端のほうにいたのが彼女。ライブハウスのイベントで、AとBに移動する2択のクイズ企画をやった際には、途中からBの位置から一切動かなくなり、あとから理由を聞いたところ、『天井が低くて、クーラーのあたるところにいたんです』と答え、周囲を唖然とさせました」(別のアイドルライター)

 とはいえ、いざとなると想定外のアクティブな姿も見せるようで、かつて、ハロプロ勢が大挙出演したコンサートで、くじびきで急きょソロで歌うことになった際は、まったく動じることなく6千人の前で熱唱。省エネと言われるダンスも、一方では「無駄のない高度な動き」との見方もあり、常に笑顔を絶やさないステージでのパフォーマンスは内外から確固たる評価も。さらに、リーダーの和田によると、「仕事が終わって帰るときは誰よりも早い」のだという。

「彼女の時代が到来しつつあるのは間違いないですよ。8日に『3日間くらいずっと顎が外れ続けてます』とツイートしたのですが、『勝田、顎外れる』としっかりヤフーニュースで取り上げられましたからね。顎が外れてニュースになった女性タレントは、森高千里(45)、松浦亜弥(28)、ベッキー(31)と、彼女ぐらいじゃないでしょうか」(前出同)

 グループにおいては、目下のところセンターなどのポジションにはほぼ縁がなく、ヴォーカルのソロ・パートも少なめの様子の勝田。だが、アイドル界はもとより、なにかとガツガツしては世知辛い昨今にあって、彼女のようなおっとりマイペースで愛らしい存在はホッと一息つける清涼剤なのかもしれない。オンリーワンなアイドル像としての彼女の今後に大いに注目、期待したい。
(文=織田祐二/双葉新書『グラビアアイドル「幻想」論』著者)

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