そして、スタジオにモノノフ(ももクロファンの愛称)が集まり、ももクロ人気の秘密を評論家たちが分析した『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系)では6.8%を記録。常時ふた桁はキープしている人気バラエティでの低迷はネットニュースなどでも取り上げられてしまうほど。この数字は一部では同番組史上最低視聴率ではないかとさえ言われている。
もはや「ももいろクラッシャーZ」と言ってもおかしくないほどの爆死ぶり。これに対し、ある民放テレビ局のバラエティ番組のチーフディレクターはこう擁護する。
「これを『ももクロ』の人気のなさと片付けるのは早計でしょう。AKB48が出たら数字は間違いないでしょうか? ももクロとてそれは同じこと。彼女たちは基本的にライブを主体としているアイドルですからね。歌番組の全盛期ならともかく、彼女たちはテレビアイドルではないのです。ライブを観に行ったことがない視聴者が彼女たちに興味を抱かないのは当然ともいえます。すべての視聴率計測機が彼女たちのファンの家にあったら100%は確実ですよ(笑)」
そしてモノノフがテレビ業界内に多いことも「ももクロ=持ってない」説に拍車をかけてしまう一因だと同じ関係者は続ける。
「やはり自分が好きなタレントは使いたいという思いはテレビマンの中に少なからずあります。今回ももクロたちがバラエティに立て続けに出演したのも、映画の宣伝という名目で一緒に仕事をしたいという関係者が多かったからではないでしょうか。しかし一般的な人気があるかはやはり別の話。業界人にはその温度差に気づいていない人が多いのかもしれませんね」
CDセールスは落ち着いているものの、相変わらずライブの動員数は好調といわれるももいろクローバーZ。テレビでは不調だとしてもステージ上では輝き続けてほしいものだ。
(文=今井良介)