ネット上でも「何か隠している感じがする」「これで騒動を終わりにしたいのかな」「肝心なことを公表しないと余計に勘ぐられるのに」などと会見への不満の声が続出。また、吉田社長が「現時点で原因は特定できない」と言い出したことも不穏なものを感じさせる。一部では「責任逃れをするつもりでは」との批判も起こっているが…。
「実際、少女が発症した『脳空気塞栓症』はヘリウムガス吸引で引き起こされるケースが稀。ヘリウムそのものが原因ではなく、ガスを一気に吸ったことによって引き起こされたともいわれている。しかし、どちらにせよ少女が問題なく回復するのであれば、大企業が現時点でそこまでこだわることではない。にもかかわらず、吉田社長が原因に固執しているのは、大きな責任問題や賠償問題につながることを恐れているようにも見えます」（前同）
テレ朝は検証委員会を設置し、事故の原因究明と再発防止に取り組んでいるとアピールしている。だが、これについても実態は「無責任体質」のあらわれと指摘されている。
「検証委員会は事故の原因を検証するというより、『自社に責任がないことを明確にしたい』という狙いで設置されたといわれています。もし少女の回復に何らかの問題があった場合、制作会社に責任を押し付けることも考えられる。吉田社長は『吸ったかどうか本人も覚えていない』とコメントしていましたが、場合によっては突発的な病気や本人のガスの吸い方の問題として言い逃れもできます。いずれにせよ、都合の悪いことには一切言及せず、とにかく少女に対する過失を認めたくないという姿勢ばかりが感じられる」（前同）
業界で「報道のテレ朝」とまでいわれる同局が、自社に都合の悪いことに関してはダンマリとは思いたくないが、今のところ無責任と思われても仕方ない状況になっているようだ。少女の完全回復を祈るとともに、テレ朝には大メディアとしての責任感を期待したい。
（文＝佐藤勇馬／Yellow Tear Drops）