――やっぱりコスプレにはセクシーさが必要?
「絶対に必要だとは思いませんが、私自身がコスプレ写真を見るときにエロが入っているモノが好きですね。自分が見たいものを作っているって感じです。私の体は全裸よりも着衣のほうがエロく見えると思うので、コスプレでどんな風にエロスを表現しようかなって考えるのが作品を手掛けるうえで楽しい部分でもあります」
――今後もコスプレイヤーとしての活躍が期待できそうですね。
「自分というツールを使って何かを表現するということはずっとやっていくと思います。女優としての活動を始めたころはテレビに出るのがゴールだと思っていましたし、周りからも『いつテレビに出るの?』ってよく聞かれましたけど、いつしかそういう考え方からも解放されました。もちろんテレビに出るのはすごいことですけど、それだけじゃないよなって。他の誰でもない、自分らしいスタイルで発信していきたいです」
――将来の目標は?
「出世やお金儲けにこだわらないで生きていくことを“ダウンシフト”っていうらしいんですけど、私は芸能界でもそのタイプなのかなって思ってます。やっぱり自分の手で好きなものを作りたい。でも1人で作るだけじゃなく、いろんな人たちとどんどんコラボしていきたいと思っています。とにかく面白いことを発信していって、ファンの人たちに楽しんでもらえる“藤崎ルキノ”でありたいですね」
芸能活動のジャンルにはこだわらないとしながらも、表現者であり続けることにこだわりを見せる藤崎。大きな目を丸くして、終始笑顔でインタビューに答えてくれた彼女だが、その黒い瞳の奥には固い決意のようなものが感じられた。よく彼女は“目力が強い”と表現されることが多いが、そんな覚悟が写真の中からも伝わってくるのかもしれない。コスプレの衣装のように活躍の舞台を色とりどりに変える藤崎だが、いつまでも変わらぬ魅力を発揮してくれることだろう。
(構成/文=愉快)
藤崎ルキノ:女優、コスプレイヤー。映画・ドラマのほか、さまざまなイベントでコスプレイヤーとして活躍中。最新情報はこちらまで→藤崎ルキノ公式Twitter)