それでも20代の前半には彼氏ができたという鈴木。「隠さなきゃいけないので、とにかく窮屈」だったと振り返りながらも、「楽しかった」と鈴木は無邪気な笑顔を見せる。しかし鈴木は当時の状況を、2人でデートすることなどはできず、「親がいるところで食事に行ったり、家族の一員みたいな感じ」だったと説明。MCの後藤から「チューはいつすんねん?」と質問されると、「実家のお部屋とか…」と照れながら答えた。
「ネット上などでは、鈴木さんがブレイク時の恋愛模様を語ったとして話題となっていますが、昨年の11月に放送された『※AKB調べ』(フジテレビ系)でも、同じような話を披露しています。『友達を作るな』『携帯のメモリーは最小限』といったトークは、まったく同じ。今回の『今夜くらべてみました』では彼氏の話題がありましたが、それほど踏み込んだ発言もなく、アイドルイメージを汚さないようにしている印象も受けました。
当時からのファンを大事にしているのかもしれませんが、今後の芸能活動を考えれば、もう少しインパクトのあるネタを披露してもよかったのでは。番組中には、今抱えている悩みとして、『ペットボトルが開けられない』『すぐに眠れない』『夢と現実の区別がつかない』などと明かしていましたが、心配になるような内容は笑えない。視聴者とすれば、明るい笑顔で刺激的な暴露ネタを聞きたかったところでしょう」(テレビ関係者)
番組中、これまでに口説かれたことのある芸能人は「ふた桁」と答えていた鈴木。しかし、それ以上トークが展開することはなく、大胆な暴露が飛び出すことはなかった。鈴木にとっては精一杯だったのかもしれないが、今のバラエティでは、さらに過激な発言をするタレントも多い。すでにトークの内容もネタ切れとなれば、より刺激的なエピソードが求められるだろう。
鈴木は、これからの芸能生活について「どうなっていくかわからない」と語っていたが、昨年末には、重点的に行なっているというDJ活動での不評が女性誌によって伝えられている。参加したイベントでの態度が悪く、営業先のクラブから「ギャラが高すぎる」などの苦情の声が寄せられているというのだ。歌手としての音楽活動も控えている今、鈴木のタレント人生を左右するのは、今後のバラエティでの発言になるかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)