相武の留学中の男性関係がどんなものだったのかはわからないが、多くの経験を積んで、人間として成長したのだろう。留学後の相武には「色気を増した」という女優としての評価もあり、4カ月間の渡米は大きな財産となったようだ。
「かつての相武といえば、明るい笑顔が特徴的で、天真爛漫な役柄を演じることが多かった。視聴者には、元気な女の子というイメージが根付いていることでしょう。しかし、ここ最近の彼女は、そうした印象とは似つかない役を演じている。11月に放送された『前科ありの女たち』(フジテレビ系)では、5年間服役した女性に挑戦し、現在放送中のNHK連続テレビ小説『マッサン』では、ヒロインをいびる役に起用されています。いずれも、これまでの彼女とは一線を画した役どころですが、高い演技力を見せていると評判です。2009年に放送されたドラマ『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』(フジテレビ系)でも、タバコを吹かしては舌打ちをするという嫌な女を演じていますが、そのころは単に尖っていた感じ。しかし最近の相武が演じる嫌味なキャラクターには、心の葛藤が滲んでくるような印象があり、奥深さが見られます。もともと演技力には定評がありましたが、まさに一皮むけたといったところでしょう」(芸能関係者)
早くも話題となっている『硝子の葦』で、相武は初の連続殺人犯役に挑戦する。エロティックな濡れ場も多く用意されており、相武自身も「どうなっちゃうんだろう」と台本を読んだ感想を述べている。しかし、それだけの衝撃作のヒロインに抜擢された相武は、「きっと新しい自分が見つかるはず」と女優魂を燃やす。破局や留学を経て、新たな魅力を開花させた相武。女優業に本腰を入れた彼女の官能シーンは要注目だ。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)