2012年、波瑠は、それまでの明るい髪色のロングヘアーをバッサリ切り、黒髪のショートカットにした。メイクも、細い眉からナチュラルな太眉に変え、大きくイメージチェンジ。当時の彼女がどんな心境だったのかを振り返る術はないが、2012年には約2年ぶりとなる映画出演を果たしている。単なる役作りとも考えられるが、女優として新たな決意を固めたころだったのかもしれない。
「波瑠さんは、出演する作品ごとに表情や印象が大きく変わるタイプ。本人いわく、自分だと気づかれないことも多いそうです。それだけ優秀な女優といえますが、そのカメレオン的なところが、存在感の薄さにつながっているともいえます。一定の知名度があれば、女優としての評価に直結するのでしょうが…」(前出)
モデル時代には水着姿も披露しており、スレンダーでメリハリのあるボディだと評判だった波瑠。女優業でも、2013年に公開された映画『みなさん、さようなら』の中で、濱田岳(26)と互いの下半身を愛撫し合う熱烈なラブシーンを演じ、単に肌の露出度を上げるのではなく、空気感で艶めかしい演技を見せた彼女は、ネット上などでも大いに話題となった。
ほのぼのとした雰囲気を持ちながら、ときにセクシーな一面も見せる波瑠は、今後さまざまな分野でブレイクする可能性を持っていそうだ。しかし、何をするにも知名度は必要。年賀はがきのCMは年内で放映を終えるだろうが、微笑ましいと人気を集める澤部とのコンビは来年も続く可能性がある。スパンは開くが、年末恒例のCMともなれば、波瑠も澤部の奥さん役として認知されていくことだろう。波瑠の女優活動の鍵を握っているのは澤部かもしれない。
(文=おおはし)