握手会やDVDや写真集の発売記念イベントなど、ファンがアイドルと接する機会はさまざまあるが、中でも接近度が格別高いと呼べるのがバスツアーなどの“交流イベント”だ。少し前までは、無名のB級アイドルや旬の過ぎたアイドルたちの定番営業スタイルとも言われたが、最近は状況がだいぶん異なってきているようで――。
事情に詳しいアイドルライターが語る。
「確かに一時はネガティブな印象もありましたが、ここ数年はBerryz工房の嗣永桃子(22)が開催したり、トップグラドルの原幹恵(27)が毎年のように行なうなど、そのイメージは大きく変わってきてます。今後予定されているものを見ても、11月29日には『尾崎ナナ・柳いろはと行く山梨日帰りバスツアー』、12月13日~14日にかけて行く『中村静香 2ndファンツアー しーちゃんと過ごすクリスマスツアーin大磯』など、テレビでもお馴染みの顔ぶれ。最近は内容も規模も多様化しており、眞鍋かをり(34)と南明奈(25)がビール飲み放題の臨時特急列車の企画に同行したり、齊藤夢愛(26)が人気ラーメン店で“らーめんオフ会”なるものを催すなど、いろいろな手法が繰り出されています」
しかし、いくらそのアイドルのファンとはいえ、いきなり参加して、どこまで楽しめるものなのだろう。友人同士で参加するならともかく、ひとりで参加した際の敷居の高さは気がかりなところ。そして値段はどの程度なのか。
「ビギナーがひとりで参加するのは確かに大変かもしれません(笑)。こうしたイベントには、アイドルと顔馴染みの熱烈ファンが必ず数名参加し、独特の空気を作り上げますからね。その雰囲気にどこまで溶け込めるかは問題でしょう。ただ、その辺はアイドルもスタッフも心得ています。特に前述したような著名なアイドルは、プロとして参加者全員に気を配ってくれるはずです。値段に関しては、内容によってさまざまですが、尾崎ナナのバスツアーで1万9800円、中村静香は1泊ということもあって3万9800円になっています。2012年に開催された嗣永のイベントは、ファンクラブ会員限定で6万5000円あまりでした。かなりの高額なので物議を醸しましたが、これを高いと見るか妥当と捉えるかは、その内容とファンの気持ち次第といったところでしょうか」(同氏)
ちなみにその嗣永のツアーの中身を見ると、2ショット撮影会やライブイベント、大運動会など、盛り沢山だった模様。さすがにこれをしょっちゅう開催しては「アコギ」という声も上がるだろうが、行なわれたのは1回だけであり、ファンにとっては憧れの“ももち”と充実した時間を過ごせて、貴重な思い出となったはずだ。