11月6日の朝、英国の民放ITVの番組「This Morning(今日の朝)」においてパイプカットの生々しい手術映像が生中継され、Twitterで苦情の嵐が巻き起こったことを同国のタブロイド紙「デイリーメール」のウェブ版が報じた。
同番組は、日本で言うところの『ノンストップ!』(フジテレビ系)や『PON!』(日本テレビ系)といった番組に相当するもので、多くの人々が遅めの朝食を食べている時間帯に放送されている。清々しい朝のひと時、たまたまテレビをつけた人は、突如、男性器のアップを目の当たりにし、度肝を抜かれたことだろう。
この日、手術を受けたのは、チャールズ(ITVのサイトによると)と名乗る中年の男性。すでに5人もの子供がいるという彼は、妻のキャロラインと話し合って、「子供たちは愛しているけれど、もうこれ以上のサプライズはいらない」ということで、パイプカット手術を行うことを決断したようだ。
さて、なぜ「This Morning」は番組でパイプカット手術を生中継することにしたのか。それは、放送の翌日の11月7日が、「世界パイプカットデー」だったからだ。
いつのまにそんな記念日が設けられたのか、と思う人がほとんどだろうが、どうやら昨年できたばかりの新しい記念日のようだ。避妊手術を行う場合、女性よりも男性が手術をする方が体に対する負担が少ないということから、男性の精巣から精子が貯蔵される精嚢までの管を塞ぐパイプカットを推奨する医師たちが多い。そんな医師らが、手術に対する男性の恐怖や誤解を取り除くこと目的につくったらしい。