そのカントリー娘。が再始動するというのだから、ファンの驚きぶりが分かろうというものだ。
カントリー娘。から生まれ変わった『カントリー・ガールズ』は、アメリカでの生活が中心になる里田が「スーパーバイザー」として間接的にグループを支え、嗣永は「プレイングマネージャー」の肩書きでメンバー兼指導者としてチームをまとめ上げる。ほかにハロプロ研修生から稲場愛香(16)と山木梨沙(17)、モーニング娘。12期メンバーオーディション参加者から小関舞(12)、島村嬉唄(14)、森戸知沙希(14)の計5名が新メンバーとして加入した。
「最年少の小関は、元プロ野球選手の小関竜也氏(現・巨人二軍コーチ)の長女ですが、今年4月まで別の事務所でアイドルとして活動していた。しかし、同じ事務所の同世代のアイドル仲間にブログを荒らされ、それが原因で事務所を辞めたという経緯がある。また、嗣永は結成当初から在籍してきたBerryz工房が来春で活動を停止するという中での加入。またもワケありのメンバーがそろっているのは『カントリー娘。らしい』といえるのかもしれません」(アイドルライター)
カントリー・ガールズが所属するアップフロントグループは、前述のようにBerryz工房が来春で無期限活動休止となり、6人組グループ・スマイレージがメンバー増員と改名を発表するなど大変革の真っ最中。その中でカントリー娘。のリニューアルが企画されたのは理解できるが、不思議なのは最年長として加入した嗣永の存在だ。
あまりにも知名度が突出しており、新メンバーと年齢が離れているために違和感もある。アイドルグループで「プレイングマネージャー」という肩書きを与えられたのも異例だ。なぜ嗣永が加入したのかについてはファンからも疑問の声が上がっている。
「当初、事務所側はBerryz工房の休止後に嗣永をソロのバラドルとして本格的に売り出そうと考えていた。事務所の稼ぎ頭だった元モー娘。の矢口真里が不倫騒動で失脚し、その穴を埋める存在として白羽の矢が立ったわけです。しかし、嗣永はアイドル活動を続けたい意向で折り合いがつかず、一時は独立や移籍という不穏な話にまで発展した。どうしても嗣永を手放したくない事務所側は、折衷案として『プレイングマネジャー』という肩書きをつけ、ちょうど新メンバー加入で再始動する予定だったカントリー・ガールズを利用することで一件落着となったようです」(芸能関係者)
現在に至るまでの歴史も波瀾万丈なら、再始動に際しても複雑な事情がありそうなカントリー・ガールズ。暗い影を払拭してブレイクできるかどうかは新メンバーの今後の頑張りに掛かっているだろう。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)