――渋谷さんはスレンダーですけど、そういう仕事って筋肉とかつかないんですか。
「力任せだと指とかが変形しちゃうんですよ。体重をかけて全身でやるので、それほど筋肉はつかないですね」
――渋谷さんが施術している姿が全く想像つかない……。
「よく言われます(笑)」
――柔整師をやりながら、どうしてAVの世界に入ろうと思ったんですか。
「楽しそうな世界だなと思ったのと、見られるお仕事をしているとキレイになれるかなって」
――それまでAVを見たことはあったんですか。
「ほとんどありません。以前、彼氏と一緒に見たことがあるんですけど、イメージ映像の段階で他の女の子で興奮する彼氏を見るのが嫌で止めました(笑)」
――AVデビュー作の現場に行って、どんな感想を持ちましたか。
「朝から晩まで撮影しっぱなしでビックリしました。あと私のために大勢のスタッフさんが動いてくれるのも感動しましたね」
――実際にAVに出てキレイになった実感はありますか。
「どうなんだろう……。『痩せたね』とは言われます。あと化粧が薄くなりました。もっと前はケバくて、髪も金髪だったんですよ」
――普通はAV女優になったほうが派手になる気がしますけどね。
「私の場合は逆ですね。さすがに金髪は周りに引かれて、すぐに直しましたけど」
――喋り方や動作は落ち着いていますけど、今もルックスは派手目ではありますよね。どうして、さらにケバくしていたんですか。
「自分に自信がなかったからでしょうね。根が暗いんですよ。AVに出るようになって『明るくなったね』とも言われるようになりました」
――根が暗いとか、自分に自信がなかったとか意外なことばかりですね。もともと人前に出るのは得意なほうだったんですか。
「苦手ですね。今もAVに出る度に緊張するし、プレステージ専属女優というのもプレッシャーがあります」
――『渋谷美希がご奉仕しちゃう超最新やみつきエステ』は本職の技術が活かされているんじゃないですか。
「AVですから違う技術です(笑)。ただ、もともと奉仕好きなんです。特にフェラをしながら相手の反応を見るのが好きで、そこが見どころです」
――特に印象に残っているシーンはどこですか。
「初めて電マ責めでイッたんですよ! 激しく責められるんじゃなく、ずーっと押し当てられていただけなんですけど、それが逆に良くてイッちゃって。全身が脱力して、自分でもどういう感情か分からないんですけど泣きながら笑っていました」
――最新作の『新・絶対的美少女、お貸しします。 ACT.28』は素人さんの家に訪問する人気シリーズです。
「まず本物の素人さんなのが衝撃でした。正直、仕込みだと思っていたんですけど、ちゃんと応募してきた素人さんから選んでるんですよ。2人の素人さんの自宅に行ったんですけど、私よりも緊張していましたね」
――素人さんをリードするのは大変そうですね。
「あんまりプロっぽくリードするのも変じゃないですか。かと言って私が動かないと始まらないですからね。たいしたリードはできなかったんですけど、自分なりに頑張りました。1人目の方はカメラを幾つか置いて2人きりだったのでスムーズに進んだんです。でも2人目の方は監督がカメラを持って撮影したから緊張したみたいで、挿入中にシュン……って元気がなくなっちゃったんですよ」
――でも最終的には射精まで導いて、すごい勢いで素人さんもザーメンを放出していましたよね。
「映像は見ていないんですけど、ちゃんとできていましたか?」
――バッチリでした。3人目はドッキリで、素人と偽ったプロ男優が、ものすごくハードなセックスを仕掛けてきます。
「いきなり乳首を舐めて欲しいって言うから本当に素人さんなのかなって半信半疑で。そこから、すぐに挿入だったから頭の中が真っ白になりました」