しかし、そうしたイメージもおっぱいの前では一気に吹き飛んでしまう。たとえ彼女がどんなに悪女だろうとも、柔らかそうに揺れる2つの乳房を見れば、そんなこと構いやしないという境地に導いてくれる。階段を一段上るごとに揺れるおっぱい。走るシーンでは、上下左右におっぱいが暴れまわる。そんなドラマのワンシーンに男性視聴者は歓喜する。初回放送のラストには、男の肩を悩殺的に噛むという、悪女ならではのシーンがあったが、あれほどの爆乳を持つ倉科にならば、後に何が起ころうとも噛まれたいと思うのが男の性に違いない。
グラビア時代から、あふれんばかりのおっぱいで有名だった倉科だが、女優業にシフトしてからは、おっぱいを満喫できるようなグラビアはほとんど披露していない。女優としてすでに確固たる地位を築いた彼女が、今になってビキニになる必要性はないのだろうが、当時からのファンにとっては少々物足りない気分に違いない。だからこそ、ドラマの中で彼女のおっぱいが揺れるたびに、「暴れん坊おっぱい健在!」と声を上げているのだ。
倉科のおっぱいに注目が集まった『ファーストクラス』だが、ほかにも余貴美子のFカップ巨乳や、美人ドラマー・シシド・カフカの女優初挑戦にして抜群の存在感なども話題になっている。「前作を見ていないと理解できない」という意見もあるが、内容はともあれ、美しき悪女たちの共演とおっぱいの競演だけでも見る価値はあると言えそうだ。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)