元グラビアアイドルのAさん(33)が「勝手にアナルを映したDVDを発売された」などとして、メーカーに対して慰謝料300万円を求めて提訴し、その裁判が神戸地裁尼崎支部で開かれている。この前代未聞の「アナル裁判」の詳細を東京スポーツが報じ、大きな反響を呼んでいる。
Aさんは身長151センチと小柄ながら、B88・W56・H84の爆裂ボディーで活躍し、かつての人気バラエティー『おねだりマスカットDX!』(テレビ東京系)に番組発のアイドルグループ「恵比寿マスカッツ」の一員として出演していたこともあった。現在は芸能界を引退し、撮影会の運営やヘアメークの仕事をしている。
記事によると、問題となっているDVDは2011年の5月と7月、9月に発売されたものと、その総集編の計4本。トラブルの原因となったのは、これらが撮影された現場だった。事前に「スケスケの水着は着られない」「フルヌードNG」などの条件を決めていたはずだったが、メーカー側は過激な露出が前提だと主張。食い違いが発覚したのがロケ地のアメリカ入りした後で、さらにはAさんの夫に仕事がなく経済的に厳しい状況だったこともあり、Aさんは泣く泣くフルヌードを承諾した。
これによってメーカー側からAさんの所属事務所に3本で160万円、その半分の80万円がAさんにギャラとして支払われた。本来のギャラは3本で15万~30万円ほどだったといい、Aさんは数十万円を“ヌード報酬”として受け取ったことになる。
これで一件落着かと思いきや、撮影中にカメラマンが大人のおもちゃなどを使って身体に触れてきたという。さらに、完成したDVDをチェックすると「アナル」が完全に映っていた。いずれもAさんは許可しておらず、メーカー側にだまされたと憤慨。当時、Aさんは自身のTwitterで以下のように怒りをブチまけている。
「昨日までほんと楽しかったのに。イライラするわ。自作ラストの作品DVDの確認用映像が届いて映像チェックしたけど アナルと男の手は映すなってあれほど言ったのに 意図的に映したとしか思えないくらいカメラマンの手が入っとるやん LAでまで連れて行かれて騙されて はめられて 好きでもない男に触られるくらいなら全部脱いで終わりにするから」
「R15指定やからアナルも映さないって約束も男の手も入れないって約束も また裏切られたら次はマジ許さへん 前作の件で弁護士に相談したら賠償責任も取れるって言ってたし ラストの作品 こっちが指定したNG箇所 全てカットされなかったら マジ許さんから」
結局はメーカー側との折り合いがつかず、Aさんは精神的苦痛をこうむったとして今年8月に裁判を起こし、証言台で「私は結婚もしていて子供もいる。間接的であっても、男性に触られている映像は不快だった。子供にも主人にも、絶対に見られたくなかった」と主張した。
裁判では、Aさんの代理人弁護士がDVDのキャプチャ画像を見せながら「どのあたりにアナルが映っているのか」と質問し、それにAさんが「ここです」と指差して説明するなど、公開羞恥プレイのようなシーンが続出。また、Aさんは「性器が映っている」とも主張しており、弁護士から「下着の左端の体が黒くなっている部分が性器ですか」などと確認される場面もあったという。
一方のメーカー側は「原告の性器や肛門は映っていない」と反論し、さらに「そもそも出演条件の問題はAと所属事務所の間でのトラブル」と主張している。