M字に開かれた足、Fカップに食い込む縄。最近のテレビとは思えない過激な映像が、2014年1月15日の『午前零時の岡村隆史』(TBS)で流れた。しかもこの「亀甲縛りSM吊りカラ」という芸を披露したFカップ美女・みづきあかり(26)はセクシー女優ではなく、2013年1月にグループを結成したばかりの現役アイドル。ネットでは「放送事故」「ただのSMプレイやん」「この辺は地上波ではやめとけ」などと炎上することとなった。
そんなみづきあかりが、13日放送の『ハックツベリー』(テレビ東京)で再びやらかした。メジャーデビューとCM出演という賞を目指す「めざせ! トップアイドル あるある甲子園グランドファイナル」という企画でのこと。グランドファイナルの会場からスタジオのフットボールアワー岩尾にアイドルたちがメッセージを送る場面で事件は起きた。パピマシェというグループの山岡蘭(18)が「フットボールアワーの岩尾さん、顔がすごくかわいくてタイプです」、百花繚蘭の今井聖莉南(17)が「最初からずっと見てました。私の事見て応援してください」など、真剣に想いを伝える中、みづきの番に。突如四つん這いになり「ワン! ワン!」と言い出したかと思うと、「私のこと、飼ってください」とメッセージを超えた爆弾発言。さらには四つん這いの状態のままスカートをめくりカメラに尻を向け、また「ワン!」と吠えるのであった。
この枕営業さえ彷彿させる「調教してください」という刺激的な発言に、現場のカナリア安達も、「なんぼなんでもゲスすぎるやろ」と呆れたツッコミを入れ、さらにフットボールアワー後藤も「えらいアイドルやなー。なんでもありやでもう」と本気で嘆いていた。完全にアイドルの垣根を超えたかのようなみづきの発言だが、果たして彼女の行動は間違っているのだろうか。
2010年から続く「グループアイドル戦国時代」はいまだ終わらず、その“規模”は拡大している。CDの売上枚数が1万枚を超えるようなグループこそ少ないが、その総数は地下アイドルも合わせれば600あるとも言われている。この中から頭角を現さなければならないのだから、普通のことをやっていたのでは目立たないのは明らかだろう。「アイドル」の定義も崩れ、あるべきアイドル像である「品行方正、清楚」という前フリを崩しさえすれば目立ったのは昔の話。今や、どのグループにも、「お笑い担当」「下ネタ担当」が存在したりもする。ちょっと下ネタを恥ずかしがりながら言うくらいでは、もはや誰の目にも触れない。であれば、いっそ突き抜けて「亀甲縛りSM吊りカラ」「四つん這いで『私を飼ってください』」という一線超えた行為をしてしまうのもアリなのではないか。現にそれが印象的だったため、こうして記事として取り上げた。ゲスが突破口になることもあるのだ。