これぞ”オレ専用”オナホール! 「R-20」がバカ売れする理由

こちらが『R-20』。アダルトショップで見かけ、中身が気になっている方も多いのでは?

 男性にとって夜のアイテムの定番となりつつある「オナホール」。各メーカーが熾烈な開発競争を繰り広げ、めまぐるしく商品の入れ替えが行われる中、息長く人気を博しているのは、トイズハート社が発売している「R-20」だ。2009年に発売され、現在でもトイズハート社のサイト内「季刊グッズランキング」Hole部門において上位を飾っている。そんな長い間愛され続けている、オナホール「R-20」の人気の秘訣とはなんなのか? 商品開発を手掛けたトイズハート社・常務取締役の石田貴之さんと商品部の小林良治さんにお話を伺った!

──ロングセラー商品となっている「R-20」ですが、人気の秘訣はどこにあるのでしょうか?

小林良治氏(以下、小林)「やはり、バツグンのバキューム感だと思います。そのため、空気圧を存分に発揮しようと中を広くデザインしています。あとは、発売当時はヒダ・イボが付いた物やリアルな形状をしたオナホールが多かったのですが、どうしてもヒダ系だと使用感が物足らず、気持ち良さとリアルな雰囲気、両者のいいところを取ろうとして、こちらをデザインしました。比較的さまざまな形状をしているため、角度を変え、さらにバキュームを効かせ密着度を楽しめたりできるのが、評判のもとになったのではないかと考えています」

──R-20は内部長が16.5cmと大幅なものです。やはりこの大きさがバキュームのポイントなんですか?

小林「『開けてみると意外にデカイ』というご意見も聞きます。確かに他社さんの製品は、約200~250gです。それに対してR-20は405gなので、約2倍です。あまり細すぎる形状にすると、性器に手の圧力までかかってしまいます。これほど大きくなると、力を込めない限りそれほど力が直接性器に伝わらないので、手で行っている感が薄れる仕様となっています。また、カップタイプのものだと固いため手で行っている感は薄れますが、自分で圧力をかけるのが難しいです。しかし、R-20は、圧力の強弱も自由自在です。手で行っている感を消し、包まれ感がすごい。これは、手でオナニーしているのとは全然違いますね」

ドーンと中身が登場! 他を圧巻する大きさ!

──なるほど。そして、バキューム感に加えさらに快感をもたらす魅力のひとつが、R-20の奥に付けられているダブルカリフィニッシャーですか?

小林「そうですね。結構、オナニーしている時というのはボルテージが上がり、そのまま出す場合と、ちょっと我慢してまだ快感に身を委ねたい時があると思います。まずゆっくりと全体を使っていただき、そしてイキたいと思った時にカリ部分を集中的に刺激できるダブルカリフィニッシャーを使ってもらえればと思います。最後のフィニッシュをカリカリと」

石田貴之氏(以下、石田)「そして、さらに人気に火が付き始めたのはインターネットでの”覚醒する”という噂のおかげではないですかね。使い込めば使い込むほど、内部の形状が変わり、人によっては自分の性器とフィットするようになることがあるらしいのです。残念ながら、私たちの社員の間では確認することができていないのですが……。ある意味、裏モードのようなものですね」

──スゴイ。普通に使っても気持ちいいのに、使い方次第で自分だけにピッタリとフィットする一本になる可能性もあるということですね。

石田「そうですね。ほかの社の方に試してみていただいたところ、ひとり変化したという方も出てきましたので、現在検証中です。その方いわく、確かに初めのころより使い心地が良くなっているということです」

小林「また、曲げて使われる方もいらっしゃいますね。たまたま保管している際に曲げてしまい、その形に固定されてしまったそうなのですが、その曲がりが良かったと、次もわざと曲がりを付けるみたいです」

快感のため複雑な内部構造となっている。そして、左側の2つの突起がダブルカリフィニッシャーだ!

──それぞれのユーザーがさまざまな楽しみ方を独自に編み出しているんですね。それほど長く愛されているR-20ですが、みなさんどれくらいの期間使われているのでしょうか?

小林「個人差はありますが、半年以上使っている方が多いと聞きます。使い方次第で期間は変わってきますよ。ほかの物だとすぐ裂けてしまうこともありますが、R-20には素材も長持ちする丈夫な物を選んでいます」

石田「あとは、洗う際に注意をしていただければ、より長く使えると思います。内側を外側までひっくり返して洗う方がいらっしゃるのですが、そのまま乾かすとやはり傷みの原因になります。もとに戻していただければ問題ないので、ふき終わったらすぐ戻していただくといいですね」

──持つだけでぐにゃっとしなるほど、柔らかいですね。そして、内側から外側へひっくり返せるほど、伸びる素材でできている。こちらの素材には、どのような物を使用しているのでしょうか?

小林「素材は、エラストマー樹脂と呼ばれる物を使用しています。これは、点滴のカテーテルやボールペンのグリップなどにも使われている素材ですね」

石田「耐震技術で揺れを防ぐものもそうですね。意外に身近にある物を使っています。しかし、普通はここまで柔らかくはしないですね。あとはこの間、テレビ番組で水に入れると大きくなる、持ち運びできる家をつくろうという企画があり、その時エラストマー樹脂となにかを混ぜ、家の壁にしようとしていました。昔、水に入れると膨らむ恐竜の人形がありましたよね。それの人が入れる家バージョンをつくろうという企画でした。それにエラストマー樹脂が使われているって分かると、ひとりで大笑いしてしまいました(笑)」

──オナホールの材料で壁をつくっているって、確かに知っている人が見ると爆笑ものです。それにしてもこういう商品だと、多少においが気になるかと思っていたのですが、全くありませんね。

石田「においには、すごく注意を払っています。会議で新商品が出るとまずみんな鼻に近づけ、においを確認します。部外者が見るとビックリするのではないでしょうか? もう、癖なんですよ。商談などで出す際にも思わずにおいをかいでしまうほど、気を使っています」

小林「他社さんの製品と比べると、かなりにおいのレベルが違います。海外他社さんのメーカー品と比べると、かなり抑えられていると思いますよ。たまに、置いてあるだけで石油臭などのにおいがする物もありますし、そこはつくる際に十分な注意を払っていますね」

──そこまで気を使われているとは。オナホールの購買層は、どのような人たちが多いのでしょうか?

小林「若い方はもちろん、40~60代の年配の方も買われることがあるみたいです。普通オナホールはガンガンに勃っていないと使えないのですが、R-20は勃っていないまま入れて、そのまま入れてから勃てられますから」

──勃っていなくても使えるとは、勃ちが悪くなったという人たちのためにと、医療品化もできるかもしれませんね?

小林「薬事法の許可が下りるかどうかですよね。ちょっと、難しいかもしれません」

石田「ですが、某アジアの政府では身体障害者向けにオナホールなどを配ろうとしているらしく、調査会社が来たこともありますよ。『日本ではどのようにされているのでしょうか?』などと聞かれましたね。国主導の政策の一環として行っているようです。お土産として数種類お渡ししました」

──すごいですね。これからは、海外政府に直接輸出されることもあるかもしれませんね。

石田「そうですね(笑)。そうなると面白いですね」

 バツグンのバキューム感と柔らかさからくるこの包まれ感は、一度体験すると病みつきになってしまうという、「R-20」。まだの人はぜひ一度、そして使ったことがあるという方は”覚醒”を目指し、使い込んでみるのはいかがだろうか?
(取材=明日春人)

『R-20』

 
包み込まれる快感を是非!


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