都内を中心にアダルトグッズショップを全国展開するワイルドワン。グッズを販売するだけでなく、HPには“アダルトグッズの鉄人”と呼ばれる各店舗の店長やアダルトライターたちへのメールフォーラムも設置し、ユーザーからのアイテムや性に関する質問を気軽に受け付けられるようにするなど、幅広いケアが評判を呼んでいる。
また鉄人たちは、自身の経験を元にユーザーからの問いかけに答えるだけでなく、『鉄人開発シリーズ』と題し、バイブレーターやローションなどの商品開発も行なっている。これらはワイルドワン店舗でもトップクラスの人気を誇り、ユーザーからは新作を待ちわびる声も上がっているという。そんな『鉄人開発シリーズ』待望の新作が完成間近だとワイルドワン広報のAさんが特別に教えてくれた。
Aさん「今度発売するのは鉄人バイブ・『ゼウス』です。こちらは以前紹介させてもらった同シリーズの『ウェーブ』、『ロック』、『カリーナ』と同じ時期に発売を予定していたのですが、開発者である当社の社長の武藤がこだわり過ぎたために発売がずれこんでしまったんです。でも、そのかいあって非常に満足できる逸品になりそうです！」
アダルトグッズ業界では、知る人ぞ知る存在として社長業のみならず「開発者」としても名を馳せている武藤氏。Aさんによれば、武藤氏は実際にプロトタイプの『ゼウス』であまたの女性を昇天させているという。
Aさん「女性たちは、日常的にバイブを使用している人たちだったそうです。そんな彼女たちから好意的に受け入れられた理由のひとつが、“太いカリ”です。このようなフォルムのバイブは市場にあまり流通していませんが、以前より当社には女性からの『カリで膣内を掻かれる感触が好き』という声が数多く寄せられていたんです。そのため思い切って製作に踏み切ったんですが、非常にうまくいきそうです」
『ゼウス』は、ほかの鉄人シリーズのものと比べるとカリが一回り大きくなり、全体のサイズも大きくなっている気がする。そうなると、バイブに慣れている女性ならばともかく、初心者が使用するには少々厳しい気もするのだが……。
Aさん「カリ高になっているのは間違いないんですが、ほかのシリーズよりもサオの部分を細くしているため、より太さが強調されています。手に取ってもらえば、細さも実感できるハズです」
外見とは裏腹なスマートな設計を予定されている『ゼウス』。また同シリーズの特徴として、クリトリスと接触するギミックにイルカやクマをモチーフするユニークさがあげられるが、『ゼウス』も同様に独特のギミックが付くようだ。
Aさん「『ゼウス』のこの部位には前面に多数の突起がある大きめのギミックを設置しています。これでクリトリスを挟むことはもちろん、尿道から恥丘にかけてすべてを余すところ無く攻められるんですよ」
そして『ゼウス』の操作部はこれまで発売されたシリーズ同様、持ちやすく高級感あふれるマット加工での製作が予定され、振動や回転の向き、電源のON／OFFはバイブ下部に上下左右に付いた4つのスイッチでコントロールできるようになる。
Aさん「振動を最強にした時は、『ゼウス』が一番パワフルですが、本体の振動もシリーズ同様5段階で設定できるので、お好みの刺激を選べます。さらに、以前の鉄人シリーズでは、リボンを使い電池ボックスを簡単に外せる作りでしたが、『ゼウス』ではさらにリボン無しで、片手でも行えるように改良しているんです」
使いやすさ、刺激による満足度など、すべてを兼ね備えた『ゼウス』。鉄人開発シリーズの集大成的な逸品になる予定だが、同シリーズの開発が『ゼウス』を持って完了したわけではなく、今後もさらにより良い商品を生み出すべくアダルトグッズの鉄人と共に開発を継続するという。類まれなる知識と溢れ出るグッズ愛に満ちた鉄人たちがいれば、アダルトグッズはさらに進化し、評判を呼ぶことは間違いないだろう。
（文＝田上山陽）