ムッチムチのエロ妖怪っ子があなたの股間をむしゃぶりつくす!?

出てくるヒロインがほぼ全員人外という異色作品集! ムチムチ
妖怪たちに搾り取られるようなめくるめく性欲の日々を体感しよう

高津著『でぃーエッチ!~ひもろぎ百嫁語』

 皆さん知ってますか、最近人外モノのマンガがものすごい増えてるんです。一般誌もエロマンガもエロゲーも。ケンタウロスとか、スライムとか、女郎蜘蛛とか。基本妖怪やモンスターがムーブメントの中心ですが、ゾンビや幽霊も。まあ流行っているって言ってもニッチな趣味なんですけどね。主流ではなく、以前より急に増えた、ってことです。

 今回紹介するこの作品は、人外モノを読んだことない人でも人外モノ好きにする魅力の詰まった作品。まず出てくる妖怪たちが人間の形をしているので、突然強烈なものを見せられることはないのでご安心を。

 表題作の「でぃーエッチ!」は妖怪小説家の青年が、村おこしのために招待されるお話。妖怪村に住むために妖怪をめとればいい、というわけで濡れ女の久地縄雫が色仕掛けで迫ります。実際の濡れ女は、海に住み、頭は人間、体は蛇という怪異ですが、この作品に出てくる濡れ女はエロに特化。興奮すると潤滑油が体からたくさん染み出してきてヌルヌルするという……それローションじゃん! ヌルヌルで性器を攻め立てる積極的な濡れ女のエロティックさといったらもう大変です。

 人外ものの最大のメリットは、自由にイマジネーションを広げ、人間にはできないプレイを実現できることです。体からローション出すなんてできないですもんねぇ。あかなめだったら舌が長いから「舌こき」ができるとか。

 メインヒロインは濡れ女、さとり(人の心が読める妖怪)、土蜘蛛(人を糸で絡めとる蜘蛛の妖怪)です。ただし元々の妖怪譚と違い、人間型をしており、能力だけえっちに特化しているのが特徴。おいしいでしょう?

 個人的にはさとりの耶麻子が好きです。”人の心が分かる>相手の気持ちを感じ取れる>ツンデレになる”、という黄金パターンを踏襲しているんです。自分の気持は相手には分からないですしね。また田舎の村で、現代っ子っぽい衣装なのが素敵なコントラストなんですわ。お尻が弱いってのもいいですね。

 高津氏は若い子を描くのもうまいですが、人妻や女教師などむっちり系熟女のエロス描写が非常に優れた作家でもあります。土蜘蛛の萩さんは夫を失った未亡人。麻呂まゆげ平安髪の超むちむち熟女で、これがもう性欲を持て余していてエロいのなんの。最初のうちこそ貞淑ですが、性に目覚めてからは妖怪の本領発揮。いやあ、こんな奥様にからめ取られたいものですよ。

 もうひとつの連作「隣の淫魔さんは嗤う」は、おとなりの淫魔と暮らす少年の物語。ショタ少年を当然のように食っちゃうヒロインがこれまたむっちむち。一人称が「おばちゃん」ってのがそそります。少年もおばちゃんをオナニーのネタにしていたので、ここからはめくるめく性生活のはじまりですよ。おばちゃんっていうくらいで、やはり子供もいますが当然彼女も淫魔。ツノの生えた淫魔の親子丼という夢のようなシチュエーションが楽しめます。

 相手が妖怪だったり淫魔だったりするので、エロ描写はかなりハードコア。女性(?)側がものすごく積極的に求めるので、まるで搾り取られるかのような作品ばかりです。これが「動」だとしたら、描かれる日本家屋の様子は「静」。夜這い的な風習とからませ、日本人の風俗にあわせた好奇心をそそる設定が散りばめられているので、そちらも要チェック。個人的には、ここから更にステップアップした日本的背景の人の形を越えた妖怪のエッチが見たいところです。
(文=たまごまご/たまごまごごはん

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