アダルトグッズ「オナホール」は、独身男性が心地良いナイトライフを過ごすための定番アイテムとなっている。現在でも市場規模は拡大の一途を辿り、今や世の中には数え切れないほどの「オナホール」が存在している。そんな群雄割拠のオナホール界の中でも、着実に売れ行きを伸ばし続け、オナホール界の雄として君臨しているのは株式会社トイズハートが販売している「セブンティーン」だ。発売されてから数年経った今でも着実な売れ行きを示している「セブンティーン」だが、実は発売当初は現在ほどの支持を受けていなかったというウワサが舞い込んできた！ 「セブンティーン」のウワサは本当なのか、そしてなぜ現在の人気を勝ち得たのか？ 商品開発を手掛けたトイズハート社・常務取締役の石田貴之さんと商品部の小林良治さんに真相を直撃した！
──着実な売れ行きで人気を不動のものとしている「セブンティーン」ですが、発売当初から現在のように人気商品だったのでしょうか？
小林良治氏（以下、小林） 初めはここまでの人気はありませんでしたよ。もともと弊社は自動販売機でアダルトグッズを販売していました。自動販売機のころは別段目を引く売り上げではなかったのですが、発売から2年くらい経ち、ショップやインターネットでの販売を始めたころから人気に火が付き始め、そしてAmazonがアダルトグッズの取り扱いを始めた際にドカンと売り上げが伸びましたね。
──大ヒットするまで想像以上に長い年月を必要としたのですね。ヒットするという確信はありましたか？
小林 私は正直な話をすると、売れないかもしれないと思っていました。実は試作品を使った際に『あまり気持ち良くないな』というのが第一印象でした。そして外見もそこまで惹かれるものを感じなかったので（笑）。
石田貴之氏（以下、石田） そうですね。私もここまでヒット商品になるとは思っていませんでした。社内でも発売当時は、まだアダルトグッズが白眼視されていたため、社員からも良いか、悪いかのデータすら取ることも出来ず、売れるか売れないかの判断は難しかったですね。
──それは意外ですね。では、人気が爆発した秘訣などはあるのでしょうか？
小林 やはりエア抜きからくるバキュームでしょう。私の評価が一変し、”これだ”と感じたのもこの吸いつくような感触があったからですね。エア抜きを行うと全体が密着し、ずんずんと吸い込まれる感覚があり、快感が段違いでした。加えて、リアルな女性をモチーフにしているため子宮口を模した部位が存在します。ここが、亀頭の先端をコリコリと刺激する気持良さもあるからだと思います。
石田 当初は、バキュームの存在を知らない方が多かったですね。発売当初、系列の別会社に配った際、オナホールに精通しているという男性が居たのですが、その方も初めは『気持ち良くない』と言っていました。ところがエア抜きをしたところ、バキューム感を感じたのか評価が180度変わりましたね。
──なるほど、確かに指を入れ、軽くエア抜きをしてもすごい密着感を感じますね。「セブンティーン」は、力を入れずに押し潰せるほど柔らかい素材を使っているため、ボディにはホコリなどが付きやすそうな気もします。管理などの注意点を教えてください。
小林 袋に入れる、タオルにくるむなりして、保管していただいて大丈夫です。もちろん、本体をそのまま置いておかれても構いませんよ。ホコリや糸くずが付くことはあまりないと思います。
石田 それでも、よごれなどを気にされる方がいらっしゃるのでしたら、ケースに入れて保管されるのもいいと思います。100円ショップなどで販売されているMDやFD（フロッピーディスク）を入れるケースがちょうどフィットします。
──専用のケースを作られるというお考えはないのでしょうか？
小林 要望などもいただくのですが、ケースの作成には型代などもかかり、オナホールの価格が上昇してしまいます。ユーザーさんに金額面で負担を強いてしまいますので、今のところは考えていません。
──なるほど、購入されるユーザーさんを第一に考えておられるわけですね。しかし、このクセになる快感はネット上でも大絶賛されている一方で、入り口が狭いという意見もあります。私も実際に触ってみると、キツイのではないだろうかと感じたのですが。
小林 素材にはよく伸び、丈夫なものを使っていますので、想像以上に入りますよ。しかし入り口が狭いのは製造的な問題ですね。製作する際は、どうしても入り口の両サイドの幅が15mmほど必要だったからです。しかし、この幅をできる限り薄くしようと尽力し、現在では5mmほどまで縮小させています。このほかにもローションがこぼれやすいとの指摘があったため、内部を少しざらつかせ、ローションがこぼれにくくなるように改良しました。
石田 このような商品に対する意見は真摯に受け止め、そしてバキューム感をなくさず、どう改良できるかと考えています。マイナーチェンジを繰り返し、常に最良の商品を目指していきたいですね。
──おお。では、穴が狭すぎて使用が難しかったというユーザーさんも、改めて使ってみると快感を得られるかもしれませんね。
小林 また、痛いと感じる方はローションの使用量を多めにしていただきたいですね。ただでさえ敏感な部位ですので、乾いているものに押し付けるのはケガのもとにもなりかねません。そして、ローションを多めに使うとヌルヌル感でより本物のように感じられますよ。また、本物志向でオナホールを求めている方の中には湯せんを行い、人肌に温めてから使用するという方も居ました。自分もこの方法を試したことがありますが、確かに気持ちいいです、オススメですね。
石田 さらに言えば、タオルなどを敷きローションを床にこぼしても大丈夫な状態で使用していただくとベストですね。
──狭い入り口とは対照的に、内部構造はゆったりとした”マッタリ系”であると評されていますね。
小林 発売当時、他社さんのオナホールは機械的なイボやヒダが付いている商品が多かったんです。しかし、それらを使用した際「これは本物の女性とは違うだろう」という思いがあり、「セブンティーン」にはイボなどを付けることなく作成しました。18禁ゲームをプレイしながら1～2時間、挿入したままの状態でゆっくりとオナニーをしている方も居ると聞いています。シナリオ部分では入れっぱなしにしておいて、ヌキどころが来るとしごく。そして、ゲームを続けたければ途中で手を緩め、フィニッシュまで達したければしごき続けると。
石田 またゲームだけではなく最近では、AVも収録時間が2時間を超えるものが多く販売されています。AVを最初から最後まで楽しみたいという方にもオススメできると思いますよ。
「セブンティーン」は、ユーザーさんを第一に考え、人気にあぐらをかくことなく常に最良のものを求め続けているトイズハート社の信念があったからこそ、現在の確固たる人気に繋がったのであろう。ぜひ一度「セブンティーン」を使用し、日がな一日ゆっくりと快感にまどろんでみるてはいかがだろうか？
（取材・文＝明日春人）
バキュームの気持ちよさを体感！