番組で紹介された大和の誕生日会でも、そんなタカラジェンヌとファンとの交流の“深い絆”が随所に見られた。大和お気に入りの箱根で行われた毎年恒例の誕生日会には、総勢40名ほどのファンが集まり、主役が登場すると、「今日は悠河さんのお気に入りの箱根で、お誕生日をお祝いできて嬉しいです。ハッピーバースデー、悠河さん。大好きです」と一斉に合唱。その後もことあるごとにこの唱和は続き、「私たちの絆は永遠です」「好きだよ、ずーっと」とファンたちは大和に告げるのだった。
そんな大和の誕生日会はネット上でも話題を集め、「マジでやばい」「私生活もやばいが、お誕生日会がさらにやばい」「これが宝塚教か」などと驚きの声が上がっている。いくら深い絆といっても、これはやりすぎだろうという意見が大半だが、私生活からファンたちの期待に応える大和はさすが。番組で披露した、帝国ホテルでの暮らしや週4での高級寿司店というのも、ファンの理想であり続けるための大和のこだわりに違いない。
ステージ上での優雅な姿はもちろん、プライベートでもスターであり続ける大和。VTRの中では日課としてのラジオ体操を披露するなどの茶目っ気は、スターを少し身近に感じさせるファン心理をくすぐるものだった。独身貴族は幸せかという企画に登場した大和だったが、独身貴族というより、その姿はスターそのもの。ファンの描く理想像を体現するような暮らしを見せていたが、あまりにも自然体である姿は、彼女が生まれながらのスターであることを物語っていた。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)