いつまでも暴走グラドルだと思ったら大間違い! 谷桃子、映画『鬼灯さん家のアネキ』で女優開眼!! 彼女のエロさには理由がある…

 
──“谷桃子主演映画”ということで、いつものバラエティでのイメージを抱いて観たら、映画の谷さんはどこかお姉さんチックな雰囲気もあってビックリしますね、きっと。いい意味で裏切られると言いますか…。

:それはですね、まさにプロデューサーさんの意図がそこにあるんです。重要なのでちゃんと書いておいてくださいね(笑)。

大森P:谷さんをキャスティングした理由は、『ゴッドタン』とかのイメージよりも、初期のグラビア時代の清楚なイメージのほうが大きかったんですよ。彼女はグラビアをやる前に実際に料亭で働いていた経験もあって、それでいてああいったバラエティに出てるっていうのは、絶対に頭が良くて、キャラが立っているコだという確信がありました。特に今回のようなコメディタッチの作品の場合、主演の三人を集めたときにプッと笑えるというか、そういう“カラッとしたもの”がないとダメなんです。こういうことがないと出会わないような三人の中に、谷さんを置けば撮れるかなと。

──なるほどなるほど。あとハルがグラビアアイドルをやることになるのも、実際の谷さんとリンクしてるところがあって面白い設定です。個人的には「グラビアアイドルは最底辺だっ!!」っていう吾朗ちゃんのセリフがツボにはまったんですけど(笑)。

:吾朗ちゃんの中で偏見があるっていうか、好きすぎてアネキの水着姿をみんなに見られるのがイヤなんですよ。それでそういう言葉が出ちゃったんでしょうね。本当は絶対にハルちゃんの、私の水着姿とか見たいはずなんですよ!!(笑)

本当にこんなアネキがいたら…。いろんな意味で大変です(笑)。 
(C)2014『鬼灯さん家のアネキ』製作委員会

──……ところで谷さん、ご兄弟は?

:三姉妹で姉と妹がいるんですけど、どちらも結婚しているんで、私一人だけ最後に取り残されてるんです(笑)。

──男性の兄弟に憧れることは?

:弟やお兄ちゃんがいないぶん、欲しいなって思うことはありますね。可愛がるっていう意味では弟が欲しいし、頼りにするならお兄ちゃんみたいな。

──今回、映画という形で擬似的に姉を経験したワケですけど。

:じつは撮影に入る前に、実際に弟のいる友達の家に遊びに行ったりとかして、そこでいろんな話を聞いたりしたんですね。お風呂あがりどうしてるのとか(笑)。ほら、中にはいるじゃないですか、お風呂あがりにタオルだけ巻いて出て、平気で兄弟の前を素通りしたりとか。でも実際に話を聞くと、あんまりそういうのは気にしなかったり、意識しないみたいですね(笑)。

──実際に弟がいたとしたら、ハルみたいな気持ちになりそうっていうのはあります?

:うーん、どうなんですかね? この映画の場合だと、あくまで血がつながってないっていうのがあって、本当の弟だとどうなんだろっていうのはありますよね。

──血がつながっていない二人がちゃんとした家族になろうとするのが、今回の映画のキモですもんね。そこに水野や美咲とかの、いろんな愛が複雑に絡まっていく。

:だから「相手を想うからこそ生まれてくる気持ち」っていうのが、より強く浮き上がってくると思います。優しさ、嫉妬といういろんな感情が折り合って複雑になっていくけど、きっと気持ちはひとつ。一見複雑なようだけど実はシンプルだということを、私は演じていて強く感じました。

──谷さんにとって理想の家族とは? 

:私の両親は、けっこう理想的な夫婦みたいなところがあって、本当に今でも仲がいいんですよ。二人で旅行に行ったり映画に行ったり、ディズニーランドのカウントダウンに行ったりとか。母親が53歳で父親が更に三つ上なんですけど、微笑ましいくらいに仲睦まじくて。この前も私のウチに遊びに来たんですけど、一緒にご飯を食べてお酒を飲んで、私がお布団を敷いてあげてたら、二人とももう寝てたんですけど、よく見たら手をつないで寝てるんですよ!! そういうのを見て育ってきているので、それが理想になってますね。 

──じゃあ、そういう感じの旦那さんを?

:願望はありますね。さすがにウチの両親みたいなのは稀なんでしょうけど。

──主演作をつとめて、今後、女優さんとしてやってみたいジャンルの作品とかありますか?

:時代劇とかやってみたいです。あと戦争ものとか歴史ものに出てみたいんですよ。そういう意味では、行き着くところは大河ドラマかな?

──「歴史を彩った女」みたいなのを演じてみたいとか?

:歴史上の重要人物の愛人役みたいなのがいいなあ(笑)。ちょっとイジワルな感じの役とかでもいいですね。

──これまでのバラエティでのイメージから、コメディとかは?

:やってみたいですね。おもいっきり振り切って身体を張るみたいな感じで(笑)。とにかく中途半端なのが嫌なんですよ。やるなら思いっきり針を振り切った役をやってみたいですね。あとアクションとかもやってみたいです。こう見えても、いま私キックボクシングをやっているので、そういうところでは役立っていくのかなと思いますね。

──最後にメッセージを一言。

:『鬼灯さん家のアネキ』は、ちょっとエッチなシスコンラブコメディで、きっと最後まで見てくださった方は心が温まるというか、温かみを感じられるような作品になっています。いろんな刺激もありますし、きっと最後にはほっこりした気持ちになっていただけると思うので、ぜひとも劇場にいらしてくださいね。待ってます!!
(文=テリー天野/写真=辰巳ちえ)

■谷桃子(たに・ももこ)
1984年茨城県生まれ。2006年よりグラビアアイドルとして活動し、『ゴッドタン』等のバラエティ番組で活躍する一方、女優としても『ALLDAYS 二丁目の朝日』(08)で映画初出演して以降、『湯けむりスナイパー』(09)や『梅ちゃん先生』(12)といったドラマにも出演。今年度の川崎競馬イメージキャラクター。
◆オフィシャルブログ「なんでだし?」

『鬼灯さん家のアネキ』
 母を亡くした高校生・鬼灯吾郎の目下の悩みは、母の再婚相手の連れ子で血の繋がらない姉のハルの存在。セクシーでかわいいハルのエッチなイタズラの数々に振り回され、泣かされる毎日を過ごす吾郎だったが、内心はハルの事を大好きな吾郎だった。やがて二人の関係は、吾郎の同級生の水野麻衣を巻き込んで予想だにしない方向へとエスカレートしていくのだが……。

監督/今泉力哉
原作/五十嵐藍(KADOKAWA 角川書店刊)
脚本/片岡翔、今泉力哉
出演/谷桃子、前野朋哉、佐藤かよ、川村ゆきえ、古崎瞳、岡山天音、葉山レイコ、水澤紳吾、モト冬樹
上映時間/118分
配給/KADOKAWA、SPOTTED PRODUCTIONS
公開/2014年9月6日(土)新宿武蔵野館他全国順次公開

『鬼灯さん家のアネキ』初日舞台挨拶決定!
【日時】9月6日(土)20:45の回上映開始前
【ゲスト】谷桃子さん、前野朋哉さん、佐藤かよさん、今泉力哉監督(4名予定)
※ 登壇者は予定のため、急遽変更の場合あり
また、チケットの販売概要は下記の通りです。
【一般販売】8月30日(土) 10:00AMより一般販売開始
・店頭直接購入:お近くのチケットぴあのお店、サークルKサンクス、セブンイレブンにて
・電話予約:0570-02-9999(音声自動応答)
・インターネット http://t.pia.jp/cinema/ 
Pコード:553-460
鑑賞料金:2,000円均一(税込)全席指定席
新宿武蔵野館(http://shinjuku.musashino-k.jp/

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