白装束に身を包んだ紺野は、番組に登場するやすぐさまネット上でも「可愛いすぎる」などと話題を集め、番組の最後に滝行を行った際に乳首をモロ出しされるシーンが流れると、多くのネットユーザーたちも興奮したように、「大丈夫なのか」「久しぶりに深夜バラエティを見た感じ」とコメントを寄せていた。出演者のジュニアも、モロ出しされる紺野の乳首を目の当たりにして、「なんか懐かしい」とつぶやくほどだった。
もちろん放送上では紺野の乳首にはモザイク処理がされていたが、乳首を隠そうともしない紺野の姿は、深夜とはいえ近頃のバラエティではなかなか見られないもの。しかも、乳首ポロリと脱糞という放送コードすれすれの番組を2つ続けるとは、テレビ東京といえども思い切った編成といえる。ほかのキー局に比べ規模が小さく、それゆえ番組予算も組めないことから“企画勝負の局”と言われて久しいが、その大胆な采配には多くの視聴者が舌を巻いたことだろう。
さらにいえば、これほどまでに芸人がやりたいことを実現させている番組も今ではかなり珍しい。その結果が、常にネット上で話題になるほど、これだけ多くの視聴者から支持されている要因だろう。スポンサーの意向や予算任せにタレントを並べるだけの番組が多い中、メンバーを固定して、次々と挑発するように先鋭的なバラエティを届けるテレビ東京。芸人本位の番組作りには、きっと出演している芸人たちにとってもありがたいことだろうし、何より、挑戦し続ける芸人たちの姿を見られるのは視聴者にとって嬉しい限りである。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)