教え子を妊娠させた上に殺害しようとした非道教師

※イメージ画像:Thinkstockより

 教師が教え子の女生徒と性的関係になって事件に発展するケースなど、昔からとくに珍しいことではない。たとえば明治24年の『朝日新聞』に「余計な事を教える教員」などという呑気なタイトルの記事が載っているが、実際には身勝手な元教師による傷害事件である。

 横浜で教師をしていた常太郎(26)は、教え子のお梅(20)と男女の関係となり、ついに彼女は妊娠。そしてこれが発覚すると、常太郎はクビ、お梅は退学となった。

 ところが常太郎、その後もお梅の家の近くに毎晩のように出没し、物陰から彼女の様子をうかがうようになる。現在でいうストーカーそのものである。

 そのうちに、お梅は常太郎の子を流産。さらに、彼女の縁談が決まったという噂も流れた。

 これを聞いた常太郎は、「俺と絶縁する気で、薬を使って無理やり流産させたに決まっている」と勝手に決めつけた。そして怒りにまかせて警察に駆け込むと、「お梅は流産ではなく堕胎」と訴えた。医療機関などが合法的に行う以外の堕胎は、違法行為となる。

 警察はすぐにお梅を呼んで事情を聞いた。だが、流産は病気のせいであり、薬品や器具などを使った堕胎の証拠も確認できなかった。結局、常太郎の言い分は根も葉もないデタラメとして片付けられた。

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