AKB新曲「心のプラカード」が「恋チュン」の“二番煎じ”になったワケ

 AKB48の37枚目シングル「心のプラカード」(8月27日発売)のミュージックビデオ(MV)が30日に初解禁され、YouTubeなどで公開された。今年のAKB選抜総選挙でトップを獲得した“まゆゆ”こと渡辺麻友(20)がセンターを務め、AKBグループの新体制を象徴する期待の楽曲だが、このコンセプトをめぐって波紋が広がっている。

 同曲は「80年代のディスコをイメージした」といい、ミディアムテンポで老若男女が歌いやすい曲調となっており、MVは商店街や寺、町工場などでメンバーが市民と楽しそうに踊っているという内容。これが昨年の総選挙で1位を獲得したHKT48・指原莉乃(21)がセンターを務めた「恋するフォーチュンクッキー」と丸かぶりのため、ファンの間で物議を醸しているのだ。

 歌いやすい曲調と親しみやすい振り付けで大ヒットした「恋チュン」は「80年代ディスコ調のダンスナンバー」と称しており、MVではメンバーが一般人らと楽しげに踊っていた。まさにコンセプトは同一であり、「心のプラカード」は“二匹目のドジョウ”を狙ったものではないかと思える。

 それだけなら同じグループの曲なので大きな問題ではないが、渡辺ファンの間では「同じコンセプトで指原には絶対に負けられない」という声が高まっており、一方の指原ファンは「恋チュンは超えられない」と反論。両者のファンの間で激しいバトルが勃発する事態になっているのだ。

 このコンセプト丸かぶりの状況は決して偶然ではない。「心のプラカード」の振り付けを担当したラッキィ池田(54)によると、オファーの際にAKBグループ総合プロデューサーの秋元康氏(56)から「ねえラッキィ! むかしさ、みんなディスコじゃ、ひとつの方向に向いて同じダンスを踊っていたじゃない! あれ、やりたいんだよね!」と指示があったという。つまり、渡辺のセンター曲であえて指原がセンターを務めた「恋チュン」の路線を踏襲したのは、運営側のハッキリとした意思に基づいていたようだ。

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