週刊誌が「無料エロ動画」特集を相次いで掲載、アダルト業界関係者が反発


 また、6月下旬に発売された「週刊現代」(講談社)7月5日号では「60歳からの『完全モロ見え』エロ動画」と題した企画を掲載。「あなたの人生が変わります!タダです、安全です」といったキャッチコピーまでつけられ、往年の爆乳AV女優・松坂季実子に“再会”する方法を軸にしている。

 高齢者向けの企画ということもあってか、記事では「ヤフーやグーグルといった検索サイトで『FC2動画アダルト』と検索」「サイトにたどり着いたら、次に検索ボックスに『松坂季実子』と入力」「右横のルーペのマークをクリックすると、彼女の名前を冠した動画が35件ヒット」「その中から『全員』というマークの付けられた画像のタイトルをクリックすれば、動画が始まる」と異常なまでに細かく説明。FC2アダルトは非会員だと視聴できる回数が少ないが、同誌は「会員登録すれば視聴回数は15回にまで増えるが、無料なので安心してほしい」と読者を諭している。

 さらに同誌は、FC2アダルトだけでなく「xHamster」(エックスハムスター)というサイトも紹介。往年の名女優の動画を見るならFC2アダルトよりも優れていると薦めている。

 同誌は以前にも“エロ動画企画”を打っており、それを読んだ読者からは「無修正動画を見るのは違法なのではないか」との問い合わせが多かったそうだ。だが同誌は「動画を見て楽しむだけなら、違法ではない。無修正動画をアップロードする側は『わいせつ物頒布等の罪』や著作権法違反の疑いがあるが、個人的に閲覧する側は絶対に罪には問われない」と断言。「安全」であることを強調し、高齢読者を“違法動画”の道に誘おうとしている。

 このような一昔前の「厨房向け」「裏モノ系」などのパソコン誌がやっていた企画を名の通った大出版社が今さら堂々と掲載し、それをイイ年した大人が喜んで読んでいるとしたら情けない話だ。

 こういった違法動画は業界関係者にとっても苦々しい問題となっている。

 人気AV女優の成瀬心美(24)は今年5月、Twitter上でファンから「今から、ここみんのこれ見るよー」と彼女の動画をFC2アダルトで視聴しようとしている場面の写真を見せられた。これに成瀬は「無料動画もいいけど買ってくださいねー」と大人の対応で返答。だが直後に「よくも堂々とFC2見せてこれるな」「一生懸命頑張ったものがタダでゴロゴロアップされてたらたまったもんじゃないですよ。音楽や色んな事に対しても言えるけどね」と苦言を呈した。

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