また、彼女は主演映画『薔薇色のブー子』を手がけた福田雄一監督(45)とも縁深い。彼らは、3月まで放送されていた指原の冠番組『指原の乱』(テレビ東京系)でもタッグを組んでおり、福田監督の13年の映画『俺はまだ本気出してないだけ』にも指原が出演している。
加えて、芸能界において揺るぎない地位を保持している内田との今回のコラボである。複数の大物との接点が多く、活躍の幅を広げている指原の魅力とは何なのか。
「内田裕也さんとのコラボに関しては、裕也さん本人もおっしゃっていたように“意外な”、それでいて“旬な”人物として白羽の矢が立ったということですね。思えば、スキャンダルを経験して復活を遂げるという彼女の波瀾万丈な生き方が、裕也さんのロック魂を刺激したという可能性もありますね(笑)。もちろん、裕也さんにとって約29年ぶりとなるシングルのパートナーに選ばれるというのは“御眼鏡に適った”ということで、指原のキャリア的にもおいしいハズ。
福田雄一監督の場合は、大物とのコラボといった感じではなく、一緒にバカをやれる “共闘”できる仲間という関係が一番近い気がします。選抜総選挙の結果を例に挙げるまでもなく、指原は今やAKBグループを代表する存在で、HKTの年齢の離れた仲間たちを半ばプロデュースするような立場となり、それなりに本人もしっかりとしてきたように見えます。だからこそ、かつての“ブレイク前夜”のヘタレでどうしようもない指原をもう一度見たいと願うファンも多いと思うんですよね。そういった指原の以前と変わらないダメなところをうまく引き出せるのが、福田監督ですね。監督にとっては、単純に何度も仕事していて“気心も知れてやりやすい”だけなのかもしれませんが…。それに『薔薇色のブー子』が興行的には失敗だったので、しばらく組まない気もします。
秋元康さんにとっての指原は、AKBグループ内でも別格なんだと思います。もちろん、これはヒイキにしているという意味ではなく、総監督・高橋みなみの求心力と同等に、AKBという巨大なアイドルグループを稼働させるための根幹とでもいいますか…。それは、芸能界の大物たちへの物怖じしない態度だったり、汚れ仕事に近いことにも挑戦する貪欲さだったり、象徴としての渡辺麻友とは真逆の“動”を担っているのかと。後は、“本来こんなにもダメなコが…”といった次の世代のアイドルを呼び込むための人身御供的な役割だったり(笑)。個人的イメージは“アイドルの皮をかぶせた内弟子”ですね。指原に放送作家を勧めたこともありましたし」(芸能関係者)
指原は21歳にして、芸能界の大物たちを虜にしていることになる。彼らにとっては、もともとヘタレキャラであるためにイジりやすく、イジったらイジったでバツグンのリアクションが返ってくるのだから、かわいがりたくなるのも無理はないといったところだろう。結果的に、元来のアイドル像とは一味違った魅力を打ち出している指原。それが“素”なのか、はたまた彼女の策略なのかはわからないが、生き馬の目を抜くと言われる芸能界で生きていくのに向いていることは確かだ。
(文=サ乙)