バラエティ番組にもかかわらず、水泳の潜水競技に挑戦した春日は、日本ランキング5位(当時)という記録をたたき出し、その後さらに記録を伸ばして日本ランキング3位(当時)にまで名を連ね、その体格の良さと根性が買われてK-1の大会にまで出場。今では前出の関係者が述べたように、ボディビルを始めた春日は、誰もが見惚れるほどの肉体を手に入れている。同番組でも裸の春日が映されていたが、その肉体は、もはや芸人という枠を超えているものだった。
トークは苦手で、リアクションをとらせてもイマイチ。しかし、与えられたお題には常に全力で挑み、結果を出す春日という芸人。確かに、そこには大きな笑いはないかもしれないが、彼の真摯な姿はつい見入ってしまうものだ。今回のキスドッキリも、ほかの芸人がターゲットになっていれば、やけに大げさなリアクションが目につき、見ていて不快なものになっていたかもしれない。しかし、それも春日にかかれば、なぜかすんなりと受け入れることができる。リアクションが過剰となっている今のテレビバラエティで、春日のような芸人が貴重な存在なのは間違いない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)