AKB48グループのカスタマーセンター長・戸賀崎智信氏が3日、7月5日に東京ビッグサイトで開催されるAKB48の大握手会がメンバーの「出欠選択制」になることを自身のGoogle+で発表した。
5月25日の襲撃事件以来、グループ全体で「自粛」に追い込まれていた握手会。先月末に急遽再開を発表したが、現段階では戸賀崎氏によると「あの事件で心に大きな傷を負ったメンバーの中にはまだ、前を向けないことに悩んでいるメンバーがいる」状態だという。
戸賀崎氏は「当日にならないと、会場に行けるのか?行けないのか?がわからないメンバーもいるかもしれません」とし、続けて「それも含めて、メンバー達が、全て握手会に参加するかどうかも、自分で選択することにしました」と報告。握手会に出席するかどうかの判断をメンバー自身に委ねることにしたと発表した。
ファンからは「握手会が復活して素直にうれしい」「不安を抱えたメンバーが無理に参加するのはファンも本意ではないので理解します」といった賛同のコメントが寄せられた。その一方で以下のような批判の声も少なからず上がっている。
「メンバー自身に出欠を選択させることで、運営が何かあったときの責任を回避しようとしているように見える」
「メンバーの心のケアをしっかりしてから再開するのが道理では」
「これじゃそんなに握手会商法が大事なのかと世間に思われても仕方ない」
「そこまでして握手会をやらなくてもいい」
再開の経緯について戸賀崎氏は「AKB48グループは、昔から『まずはやってみて』それから考えて改善をしながらファンの皆様と見守ってきたグループです。今こそ、その精神を思い出し、まずは開催してみたいと思っています」と説明している。だが、メンバーが命の危険にさらされた重大トラブルがあったにもかかわらず、場当たり的な「まずはやってみよう」の精神で見切り発車していいのかどうかは疑問が残るところだ。