「あいつらマジで遊んでる」「てめえらが1番性格悪いんだよ」 読モにブチ切れるダレノガレ明美


 しかし、そうはいっても、バラエティでの両者の立場は若干異なるもの。自由奔放な振る舞いが特徴のモデルはオネエタレントと被る要素が多いし、視聴者との距離感が近い読モはどちらかというとアイドル的な存在。もちろん一概には言えないものの、その差はバラエティの世界でも住み分けのできるものではないだろうか。

 だが実はそれこそが問題ともいえる。つまり、自由奔放なモデルにはさらに強烈なキャラを持ったオネエがいるわけだし、読モにはより根強い固定ファンのいるアイドルがいる。彼女たちにしてみれば、その特徴をより強力にした他ジャンルのタレントがすでにいるというわけだ。そういう意味でいえば、彼女たちには共通点があり、それがまた相手を意識する要因にもなるのだろう。ダレノガレが、激しく読モを非難したのも、バラエティにおける不安定な自分たちの立場を案じてのことだったのかもしれない。

 今のバラエティ界で活躍しているモデルや読モ出身のタレントたちだが、やがて彼女たちも淘汰され、生き残るのはごくわずかに限られるだろう。そんな芸能界で激しい争いを繰り広げる若手女性タレントたち。これまでバラエティを牽引してきた芸人たちも最近では馴れ合いな印象が目に付く。これからのバラエティ界を活気づけるのは、激しい口調で相手を罵倒するダレノガレのようなタレントかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

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