確かに、「ざわちん」や「HIKAKIN」など、ネット上から生まれたネットタレントともいえる存在がテレビで活躍することの増えている今のバラエティ界。さすがに、そこまで売れるにはよほど話題にならないと無理だが、多少の話題でも、彩羽のように元タカラジェンヌという肩書きがある場合はすぐに注目されると、この放送作家は指摘する。たとえば、元女子アナや元グラドルといった肩書きは、それだけで強い引きになるのだというのだ。
しかし、それでもテレビで扱われたことによりネット上で話題になり、その後さらに芸能活動の幅を広げるというパターンも多い。『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS系)で見せた破廉恥な泥酔姿がネット上でも話題を集め、今ブレイク中の元日本テレビアナウンサーの脊山麻理子(34)などはまさにその好例だろう。ただ、彼女もやはり元女子アナという肩書きの持ち主。それが大きなアドバンテージとなっているのは言うまでもないだろう。実力主義の芸能界でも、やはりきっかけを掴むには肩書きが大きく役に立つ。しかし、それも最初のうちだけ。彼女たちが今後活躍の場を広げるには、もちろん実力が必要なのは間違いない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)