芸能界に横行する驚くべき“搾取”の構図…「グラドルは月給1万もザラ」「人気ドラマ出演でも月に5万」

※イメージ画像:『吉木りさ「失楽園」』晋遊舎

 グラビアアイドルの吉木りさ(26)らが出演した2日深夜放送の『言いにくいことをハッキリ言うTV』(テレビ朝日系)でグラドルのギャラ事情が暴露され、大きな反響を呼んでいる。雑誌の表紙やカラーグラビアを飾り、バラエティなど華やかな舞台でも活躍する彼女たちだが、その世界が驚くほど厳しいと分かったことで驚きの声が上がった。

 番組では、02年にグラドルとしてデビューした小明(29)が「グラビアアイドルになるな」と主張。その理由として「グラドル同士の足の引っ張り合い」「大御所カメラマンのセクハラ」などを挙げたが、最もスタジオが沸いたのがギャラについてだった。グラビアの仕事は出版社の立場が非常に強く、一部の売れっ子を除けば「写真を持ってくれば載せてあげるよ」という状態。「グラビアに載る=知名度が上がる」という大きなメリットがあるため、ギャラが支払われないこともままあるという。

 これに対して、芸能記者の江川悠氏は「雑誌で1ページ1万円くらいのギャラと聞いている」と明かし、芸能ジャーナリストの片岡亮氏も「あまり売れてないグラドルは月収1万円なんてザラ」と補足した。小明によると、もし1万円のギャラがあっても事務所や仲介業者にマネージメント料などを抜かれ、手元に入るのは3000円ほどだという。グラドルは水着や衣装を自前で用意することも多く、交通費などの経費を含めれば赤字なのだそうだ。

「ただでさえ不況で出版社がギャラや経費を渋るようになり、最近はAKB48グループのグラビア進出でグラドルが登場する機会が減っている。いわば供給過多の状態ですから、買い手市場になるのは当然。それなりの雑誌なら小額とはいえギャラは出ますが、パブ(宣伝)としてノーギャラになってしまうことも多々あります」(出版関係者)

 また、小明は「グラドルの“頑張ります”はイコール『露出を増やす』ということ」と話し、ギャラを上げるためには脱がなくてはならないと説明。Tバックブルマ姿でローションまみれになって一人でツイスターゲームをするという内容のイメージDVDを撮影したこともあると体験談を語った。

「グラドルは雑誌で知名度を上げ、写真集やDVDの販売で稼ぐのが基本。さらに、グラドルをステップにタレントや女優への転身といった道もある。ですが、前述したAKBの進出でグラドルはごく一部の売れっ子しか知名度を上げることができず、目先の利益のために過激な露出に走って短命で終わってしまうケースが増えました。これは売り出しのために掛けた経費を早期に回収したい事務所側の意向が大きい。無論、事務所の取り分が大きいうちに辞めてしまうとグラドルの手元にまとまったお金は残らない。ギャラだけでは生活することもできず、辞めた後も蓄えもないために水商売や風俗に転身するケースも多々ある。ただただ“搾取”されるだけで終わってしまうグラドルが増えているのが実情です」(前同)

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