ミリオン記録とメンバーの安全…AKB握手会自粛で問われる運営の判断


「握手会の開催が当面できなくなったことで、運営会社のAKSやAKBが所属するキングレコードは大混乱しており、まさに今後を協議している段階です。握手会などの“接触イベント”はAKBの収益の柱であり、CD売上やプロモーションの命綱。これを失えば、AKBのビジネスモデルそのものが崩壊してしまう。握手会を廃止するという判断は絶対にあり得ませんが、いくら警備を強化しても直近の新曲や今後の当面のシングルについては影響が避けられない。警察の指導や世間の目もありますし、すぐに握手会を再開したらメンバーも不安でしょう」(音楽関係者)

 握手会は「会いにいけるアイドル」をうたっているAKBのコンセプトの根幹にかかわるイベントであり、ビジネス面でも最大の収益要素。いくら批判があろうと、なくすことができないのが実情だ。運営サイドが重要視しているミリオン連続記録を途絶えさせないためにも、早期の握手会再開を目指したいところ。業界関係者の間では、そのための“秘策”が練られているとの情報も駆け巡っている。

「地道に警備を強化して世間が事件を忘れるのを待つのが自然ですが、それでは売上が持たない。早期に握手会を再開するためには“警察のお墨付き”をもらうのが最も効果的。再開できるかどうかは警察の判断に掛かっている部分が大きいですからね。一部の関係者は、早期再開のために警察OBを顧問として運営サイドに招き入れる案が出ているようです。いわば天下りですが、警察OBの指導の下で再開となれば警察から文句は出ない。最近のAKBグループは五輪ビジネスに進出するなど権力側に擦り寄る姿勢を見せていますから、警察とズブズブになることも運営サイドは抵抗がないでしょう」(前同)

 最も大事にすべきなのはメンバーの安全のはずだが、それだけでは物事が判断できないほどAKBはビッグビジネスになってしまっているようだ。運営サイドの動きはもちろんのこと、8月発売のシングルがどのような形で発売されるのか注目したい。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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