「カニに鼻を挟まれるというのは、リアクション芸としてはテッパンネタですよね。出川哲朗さん、ダチョウ倶楽部・上島竜兵さんの二大リアクション芸人はもとより、女芸人の多くも経験するものです。今回、三田が芸人顔負けの、女子アナにとっては“汚れ仕事”と言われても仕方ないようなことを受け入れたことに驚きました。番組内でも“女子アナ史上初”といわれていましたが、ただでさえ女子アナをアイドル扱いすると批判の多いフジテレビだけに、三田の姿勢が際立ったようです。実家が高級料亭を経営する“生粋のお嬢様・三田”とのギャップも効果的でした。
以前、ソチ五輪・フィギュアスケートで金メダルに輝いた羽生結弦選手に媚びるような態度を見せ『ぶりっ子が鼻につく』と炎上した三田ですが、そういったマイナスイメージもすべて、お嬢様でどこか気取った風に見られてしまうことに起因していました。そういったイメージも今回の件で少し和らいだのではないでしょうか。まぁ、かなりの音痴であるにもかかわらず、MCを務めた『ミタパンブー』の企画でCDデビューを果たすなど、以前から“実はお笑い要員”という声もありましたが（笑）」（芸能ライター）
加藤綾子や生野陽子などの人気アナが揃っているフジテレビの中でも、次期エース候補として期待がかけられているといっていい三田。今回は、お嬢様然としたルックスには似つかわしくないリアクション芸で意外な魅力を垣間見せたことになる。人気アナになるためにはバラエティ対応力は必須なだけに、今後も体当たりの姿勢でどんどん“汚れ仕事”に挑んでほしいものだ。
（文＝津本ひろとし）