■初主演・初絡みで恥ずかし体験のオンパレード!!
──今回、映画は初主演ですよね。もともと演技志望はあったんですか?
橋本:特に演技志望とかはなかったです。
──監督からは、役を演じる上でのリクエストはありました?
橋本:監督さんたちとは何度も打ち合わせを重ねましたね。美月のイメージ像とか、わたしはこういう子だと思うけれど、監督はこういう子だと思っている、とか。あとは絡みのシーンだとかは、いろいろと指導を受けました。
──橋本さんが演じられた美月は、もう一人のキャラである日和に取り憑かれるじゃないですか。二重の人格を演じるのは難しかったのでは?
橋本:わたしってAB型なんですよ!! AB型って二重人格じゃないですか。だからぜんぜん大丈夫でした!!
──え、そういうもんなんですか!?
橋本:最初の頃は、もっとこうした方がいいとか、ああした方がいいとか悩みましたけど、悩んでも始まらないんです!!
──たしかに、女の子だとそこに気を奪われるよりも、エッチな設定とかのほうに神経を使うのかもしれませんね。
橋本:そうですよ。でも恥ずかしさみたいなものがなくなると、人間ってパーッと大胆になれるんだなと思いましたね(笑)。
──劇中、いきなりT・S・T(貞操帯)をハメられたりとかしてますもんね。感触はどうでしたか?
橋本:貞操帯はちゃんとした革製で、ちゃんと自分のサイズに合ったものを作ってもらったんですけど、着けて撮影してるうちに、ふと我に返って「何やってるんだろう、わたし」みたいな気持ちになりました。こう見えてもシャイですから(笑)。
──さっきは大胆になれたって言ったじゃないですか!!
橋本:貞操帯なんて恥ずかしいに決まってるじゃないですか!! ましてやレズシーンなんて、絡みの演技自体が初めてだったんですよ!!
──でも美月役の繭さんとのレズシーンは、とても官能的でしたよ。
橋本:わたし女の子が苦手なタイプで、レズとかまったく考えられなかったんです。だから本当に体当たりで演じたんですけど、繭ちゃんがすごく性格が良くて、優しくて明るい子でやりやすかったんです!
──撮影は人がいっぱいるなかで、自分たちだけ裸で恥ずかしいとかありましたか?
橋本:ありましたね。裸でいることが当たり前になってきて、感覚が麻痺しました(笑)。わたしは下着が透けるとか、それだけでもイヤなタイプだったんで、あんなに多くの人前で全裸なんて「すごいな、自分」って思いました。
──大胆なのかシャイなのか、もはやカオスですね。
橋本:でも映画の撮影現場ならしょうがないなって。わたしが演技をしないと成立しないし、そこらへんはもう開き直っちゃえ!! って感じでした。
──下着が透けるのもイヤだって言いましたけど、美月が水を飲んでいるシーンでは、こぼれた水で胸が透けるとか、やたらとブラ透けとか乳透けとか多いじゃないですか。
橋本:それはもう仕事としてって感じで割りきってやれましたね、それはそれでいいかなって。
──他にもフェチっぽいカットが随所に出てきたんですけど、そこはフェチ系の写真集とかも数多く出されてる青山監督の趣味なんですかね?
橋本:そのへんは脚本も担当した伊基さんの演出でした。ああいう演出は伊基さんのほうが多かったですね。
──共同監督ということで、現場でお互いの衝突とかはなかったですか?
橋本:アットホームな現場だったんで、ケンカとかそういうのはなかったです。現場では、伊基さんは撮ってるうちに、アレも撮りたいコレも撮りたいっていうふうになるタイプで、次第にカット数が増えていくことがよくありました。レズシーンのときは撮り過ぎて、丸二日は裸だったりしたんですよ(笑)!!
──原作やアニメにもあった放尿シーンも登場しましたね。
橋本:それ何の罰ゲームだよって感じでした(笑)。でもカメラマンさんがすごく上手く撮る方で、上手にカット割りをしてくれたおかげで、こちらとしては大変そうに見えて意外とラクでしたよ(笑)。