「キスやボディタッチまでは浮気に非ず。挿入以降は浮気」スタンスの彼氏持ち女性にご用心


 彼氏はいるけどオトコ好きなオンナたちは、己がモテている感覚を堪能すべく、食事や酒の誘いには二つ返事でオッケーする。食事や酒の席では、合コンなどにも足しげく通っていることをしれっと語る。「私は、彼氏だけしか見えていないようなつまらないオンナじゃないですよ」というアピールなのだろう。

 そういった類の女性たちは、キスまでならあっさりと受け入れる。個室形式の飲食店やその帰り道、仕掛けたキスに対してノリノリで舌を絡ませてくる女性がほとんど。女性によっては、路地裏などでのプチ前戯(着衣のまま胸を触らせたり股間を弄ってきたり)にも応じる。ここまでくれば、確実にヤレると思うだろう。

 しかし! いざセックスに誘うと、急に「それはマズいよ」と聖女ぶるタイプがほとんどである。路地裏でのディープキスは何だったのかとツッコミたくなるが、彼女たちに言わせれば、「キスやボディタッチまでは浮気に非ず。挿入以降は浮気」という理屈なのだろう。オトコを勃起させるだけさせておいて、「じゃあ、ごちそうさま」と彼氏と同棲中のマンションへと引き上げていく……したたかな人種なのだ。

 表面的にはヤレそうな雰囲気を醸し出していても、所詮彼氏持ちは彼氏持ち。一時的なモテ感覚を味わいたいだけなのだ。ディープキスまでできたのだから良しとしようなどと思うなかれ、ディープキスに食事代やら酒代をかけるのは馬鹿馬鹿しい。

 そう考えると、ヤレない彼氏持ち女性よりも、ヤレる彼氏募集中女性を重宝するべきだろう。後々面倒なことになったとしても、セックスできた代償と思って、甘んじて受け入れてこそ真のセックス紳士である。
(文=菊池美佳子)

菊池美佳子(きくち・みかこ)
1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21~29歳の間、キャバクラ嬢・テレフォンセックス嬢・企画物AV嬢としても活動。引退後、文筆業に転身。
■著書:『2010年代 ニッポンの風俗』『つけちゃうぞ! 大人の保健体育』
『テレフォンセックス裏物語』『Sの妹Mの彼女』

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