続いて登壇したのは、「最優秀女優賞」ノミネート女優たち。明日花キララ、JULIA、つぼみ、あやみ旬果、春原未来、上原亜衣、希志あいの、紗倉まな、Rio、吉沢明歩の10名で、いずれもAVファンなら知らない者がいないスター女優。なのだが、単体女優の中にキカタン女優が数名混ざっているのが、まさしく現在のAV界の縮図を示していると感じた。
そして、2013年に話題を生んだ女優に贈られる「話題賞」には、昨年デビュー10周年を迎えた吉沢明歩と、同じエスワン専属女優である明日花キララが同時に受賞。あっきー然り、キララ嬢然り、この2人の活躍こそが今のAV界を支えているといっても過言ではなく、誰もが納得の受賞であった。そして、驚きと感動で目を潤ませながら始まった吉沢明歩のスピーチはとても印象深い言葉が並んだ。
「ノミネートしていただけたことは光栄なことですし、誇りに思っています。ただ、それと同時に、私が今ここに立っていることは当然なことだとも思っています。私のことを好きじゃない人もいるかもしれませんが、アダルト女優として10年間、みなさんから『こんな娘とつきあってみたいな』とか『こんな女優さんがいたらいいな』と男性だけでなく女性からも思ってもらえる人間として、女優として走ってきたから。賞はもらえないかもしれませんが、このような場が作られ、新人女優さんがやってきて、今後のAV界が発展することを私は願っています」
普段から控えめで言葉少ない彼女の、初めてともいえる強気な発言に、一瞬、会場の空気が張りつめた。しかし、彼女が深々と頭を下げた時、会場には大きな声援が飛び交い、激しい拍手が鳴り響いた。