フジ新バラエティ、MCに今もっとも勢いのある芸人・後藤輝基を迎えるも企画倒れ!?


 「フジテレビの新時代を飾る新世代司会者の新型トーク番組がスタート」と銘打たれ、「トーク番組の常識を覆す企画が続々登場」「なにが起こるか分からない白熱のクロストーク」などと大げさに煽って始まった番組だったが、その内容は「菊地亜美(23)のイビキがすごい」や「ノブコブ吉村の単独ライブがつまらない」といった程度のもの。さらには、「中村アン(26)はタオルやシーツを洗わない」と番組ではリークしていたが、そうした情報もすでに昨年には他番組で取り上げられているものだった。唯一見所だったのは、ウーマンラッシュアワーの村本大輔(33)の自宅生中継だったが、サプライズで村本の母が登場するだけで、刺激的な内容ではなかった。

 単に後藤の喋りやツッコミだけが目立ち、企画的には見所の薄かった『ジャネーノ!?』。番組後半には、「猫派芸能人VS犬派芸能人」という、今さら感満載のコーナーが放送されるなど、およそ「常識を覆す企画」とは思えない。乗りに乗っている後藤の抜擢は納得できるもので、その後藤もしっかりと自分の役割をこなしていたが、あまりにもありふれた企画では長寿番組になるのは難しいだろう。

 『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の「食わず嫌い王決定戦」や、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の「ゴチになります!」のように、たいていの人気番組には名物企画があるもの。後藤や出演タレントたちに任せっきりのような力技に頼った番組では、そうした名番組になるのは難しい。後藤の良さをさらに引き出すためにも、番組スタッフには、ぜひとも刺激的で新鮮な企画にトライしてもらいたい。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

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