男性が求める女性の“理想の脚(もしくは足)”において、ナマ足派かストッキング派かという論争はいつの時代も繰り広げられてきた。しかしストッキング派は、“変態”とまではいかなくとも若干マニアックなイメージもあり、ナマ足派の健全さに比べれば、虐げられがちなものだったハズ。とりあえず、素肌とストッキングの境界の美しさで人気の「絶対領域」といった合わせワザ的なフェチはさておき、だ。しかし、その考えを覆すかもしれない、ストッキングを履いた女子の魅力を写真集としてまとめた一冊がある。それが『くろスト女子』(井上一真/オークラ出版)だ。
ちなみに、男性諸氏には分かりづらいかもしれないが、タイツとストッキングの違いは生地の厚さで、一般的に30デニール未満のものをストッキングと呼ぶ(※数字が小さいほど薄い)。つまり、ストッキングの方がタイツよりもより素肌が透けて見えるということだ。この透け感と、“肉”を適度に締めつけ、人によっては美曲線を、ふくよかな体型の人にはむっちりエロスを演出することこそが、ストッキングの最大の魅力だろう。黒は言わずもがな、より女性を魅力的に見せる色ってことで。さて、この気になる一冊『くろスト女子』から黒ストッキングが映えるパーツを見つけてみたい。
まず欠かせないのが、膝やかかと、くるぶしといった“ちょっと出っ張った”部分だ。椅子に足を組んで座ったときや手すりに腰掛けたとき、床にペタンと座ったとき、しゃがんだときなど、カラダの動きに合わせてストッキングが引っ張られるため“透け感”がガラリと変わる。素肌とストッキングの色合いの変化が楽しめるのだ。日常生活において、女性のこういった姿をじっくり観察などできないわけで、まさに改めてエロさを再認識といった感じだろうか。